
2026.05.22
【アンドレ・クルエ】ブジーの伝統を革新する、妖艶なる「ピノ・ノワールの奇才」
シャンパーニュ地方屈指のピノ・ノワールの名産地として、圧倒的な存在感を放つ特級「ブジー村」。この神聖な地に1741年から続く長い歴史を持つアンドレ・クルエは、伝統的な自社栽培醸造家のスピリットを極限まで突き詰めた、現代のシャンパーニュ界を牽引する傑出したドメーヌです。かつてルイ16世の宮廷画家や印刷職人として仕えた由緒正しき先祖を持ち、その芸術的な感性は、現当主ジャン・フランソワ・クルエ氏の見事なワイン造り、そして宮廷文化を彷彿とさせるあまりにも美しいレトロなラベルデザインへと見事に受け継がれています。大手メゾンの均一なブレンドとは一線を画し、ブジー村の持つ「芳醇さと圧倒的なエレガンス」をそのままボトルに封じ込めるその手法は、世界のソムリエや愛好家から「ピノ・ノワールの魔術師」として絶大な賛辞を浴びています。 生産の全工程は、当主の細やかな目が行き届く理想的な規模で行われています。彼らが所有するおよそ9ヘクタールの畑は、すべてブジー村と隣のアンボネイ村という、誰もが羨む特級格付けの斜面の一等地。この恵まれたテロワールにおいて、自然に配慮した丁寧な農法を実践し、果実が最も美しい熟度を迎える瞬間を見極めて手摘みで収穫します。醸造においては、ブドウのピュアな風味を損なわないよう、あえてオーク樽を使わずに最先端のステンレス容器で発酵。しかしその一方で、地下セラーで数年、あるいは十数年にも及ぶ気の遠くなるような長期熟成を施すことで、効率主義からは決して生まれない、驚異的な複雑味と深みをワインに与えているのです。 ワインのスタイルは、体中に響き渡るような「肉厚なボリューム感と、シルクのように滑らかな口当たり」。グラスに注げば、熟したチェリーやカシスといった赤い果実の華やかなアロマが溢れ出し、時が経つにつれてトーストやハチミツ、微かなスパイスの官能的な熟成香が層を成して立ち上ります。口に含んだ瞬間に広がるのは、きめ細やかでありながら力強く押し寄せるクリーミーな泡立ち。豊かな果実味の奥底には、特級畑ならではの美しく洗練された酸が一本の芯として通り、その余韻は長くドラマチックな官能をもたらします。その風格は、メインのローストビーフや鴨のローストといった美食の席はもちろん、上質な醤油を使った和食とも見事なマリアージュを披露してくれます。 280年以上の歴史を背負いながら、伝統という名の土台の上に、常に時代を先取る革新的なアプローチを試み続けるアンドレ・クルエ。華美な宣伝を必要としない、瓶の中に宿る圧倒的な説得力。黄金色の雫が放つ輝きは、人生の最も輝かしい瞬間を祝福する夜や、本物を知る大切なゲストを迎える食卓に、至高の格式と深い感動を添えてくれるはずです。
アンドレ・クルエ / アン・ジュール・ド・ミルヌフサンオンズ N.V.
豊かなテクスチャーと複雑なアロマが魅力。ピノ・ノワール100%で造られる、アンドレ・クルエ最上のシャンパーニュ。












