プロセッコ・ブリュットとは|辛口の味わい

プロセッコ・ブリュットとは|辛口の味わい

プロセッコ・ブリュットはイタリア発の辛口スパークリング。フレッシュな果実味と軽やかな泡が特徴で食事にも合わせやすい一本です。

プロセッコ・ブリュットとは

プロセッコは主にイタリアのヴェネト州やフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州で栽培されるグレラ(Glera)を主体に造られるスパークリングワインの総称です。ラベルにはブリュットと表記されることがあり、ブリュットは残糖量が0〜12g/Lの辛口を指します。プロセッコは生産方式や規格によって複数の分類がありますが、ここでは味わいと製法に焦点を当てて解説します。

味わいの特徴と甘辛度

プロセッコ・ブリュットは一般にフレッシュな柑橘や青リンゴ、白い花の香りが中心で、酸が明瞭で軽快な飲み口が特徴です。泡は繊細からやや活発なものまであり、グラスに注ぐと爽やかさを感じます。甘辛度表記は選ぶ際の重要な指標なので下の表を参考にしてください。

表記味わい残糖量(g/L)
ブリュット・ナチュール極辛口0-3
エクストラ・ブリュット辛口0-6
ブリュット辛口0-12
エクストラ・ドライやや辛口12-17
セックやや甘口17-32
ドゥミ・セック甘口32-50
ドゥー極甘口50以上

主な製法とプロセッコの位置づけ

スパークリングワインの製法は大きく分けて三つあります。プロセッコは伝統的にシャルマ方式(タンク内二次発酵)で造られ、フレッシュな果実味と比較的短い製造期間での安定性を得ます。一方で瓶内二次発酵によるメトード・トラディショネル(瓶内二次発酵、澱抜きを経る)で造るプロセッコもあり、より複雑な熟成香を持つものはこの方法で造られることがあります。安価帯や特定用途では完成ワインに炭酸を注入するガス注入法も使われます。

製法正式名称/呼称説明/特徴
瓶内二次発酵メトード・トラディショネル瓶の中で二次発酵を行い、澱抜きを経る。泡のきめ細かさや熟成由来の香りが得られる。
タンク内二次発酵シャルマ方式大型タンクで二次発酵を行い、フレッシュな果実味を保つ。プロセッコで主流の方式。
炭酸ガス注入ガス注入法完成したワインに炭酸を注入する方法。コストを抑えた製品に用いられる。

シャンパーニュとの違い

シャンパーニュはフランスのシャンパーニュ地方で、定められた規定に基づき瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインです。主要な認可品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエで、熟成規定はノン・ヴィンテージで最低15ヶ月、ヴィンテージで最低36ヶ月と定められます。また生産者区分にはNM、RM、CMなどの表示があります。プロセッコは生産地、使用品種、主流の製法が異なり、よりフレッシュで手軽な飲み心地が得られる点が特徴です。

グラスとサービス

プロセッコ・ブリュットは香りの繊細さと泡立ちを楽しめるよう、フルート型やチューリップ型グラスがおすすめです。温度はよく冷やして6〜8℃程度が飲みやすく、強い泡立ちを好む場合はやや低めにすると香りが引き締まります。開栓は静かに行い、グラスに注ぐ際は高さを抑えて泡を立てすぎないようにすると香りが残りやすくなります。

ペアリング(味覚の同調・補完)

  • 生ハムとメロン:果実味が同調し、塩味がワインの酸を引き立てる
  • 白身魚のカルパッチョ:繊細な酸味が魚介の風味を引き立て、味覚の同調・補完が成立する
  • 軽めの揚げ物(天ぷら、フリット):泡と酸味が脂の重さをリフレッシュし、補完関係を作る
  • フレッシュチーズ:酸味と乳製品のまろやかさが同調してまとまりが出る
  • 前菜プレート(オリーブ、ピクルス):果実味が橋渡しとなり、食材をつなぐ

選び方と楽しみ方

購入時はまず甘辛度(ブリュット表記)を確認しましょう。フルーティで軽やかな飲み口を求めるならシャルマ方式主体のプロセッコ・ブリュットが向きます。ラベルに瓶内二次発酵やメトード・トラディショネルの記載があれば、より熟成香が期待できます。食事に合わせる場合は、前述の同調・補完の考え方でメニューを選ぶと、ワインと料理がお互いを引き立てます。

まとめ

  • プロセッコ・ブリュットは辛口(0〜12g/L)でフレッシュな果実味が主役。シャルマ方式が主流で飲みやすい。
  • 製法でスタイルが変わる。シャルマ方式はフレッシュさ、メトード・トラディショネルは熟成香ときめ細かい泡(澱抜きを経る)。
  • 食事とは味覚の同調・補完を意識すると相性が良い。グラスはフルート型かチューリップ型を使うと香りと泡立ちを楽しめる。

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