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オレンジワインの歴史|8000年前からの製法

オレンジワインの歴史|8000年前からの製法

オレンジワインの起源・製法・楽しみ方を分かりやすく解説します。果皮接触の醸造技術や酒精強化ワインとの違い、ペアリングまで紹介。

オレンジワインとは

オレンジワインは、白ブドウ品種を赤ワインと同様に果皮や種子と接触させて醸造するスタイルです。果皮から色素やタンニン、香り成分が抽出され、琥珀色やオレンジ色の外観と、ナッツや乾燥果実、スパイスに近い複雑な香味を生みます。別名としてアンバーワインと表記されることもありますが、一般にはオレンジワインが用いられます。

起源と歴史

果皮接触による醸造は古代から行われてきた技術の延長上にあり、オレンジワインの源流は古代の醸造法にあるとされます。タイトルにある「8000年前」は古代のワイン史研究に基づく表現であり、現代のオレンジワインは伝統技術の復興や現代的アプローチの組み合わせによって再評価されています。

基本的な製法

果皮接触(マセラシオン)の工程

収穫した白ブドウを破砕し、果皮と果汁を一定期間接触させます。接触時間は数時間から数ヶ月まで幅があり、短いほど軽やか、長いほどタンニンや構成成分が強く出ます。容器はステンレスタンク、オーク樽、アンフォラ(陶器)などが使われ、容器の選択で風味の差が生まれます。

発酵と熟成の選択

発酵は天然酵母(野生酵母)または選抜酵母で行われます。マロラクティック発酵を行うことで酸味が穏やかになり、まろやかな口当たりになります。熟成は澱(酵母の残骸)と接触させるシュール・リーや、オークによる樽熟成、アンフォラでの長期熟成など多様な手法があり、仕上がりに大きく影響します。

酒精強化ワインとの違い

酒精強化ワインとは、発酵中または発酵後にブランデーなどのグレープスピリッツを添加してアルコール度数を高めたワインです。添加のタイミングによって残糖量と味わいが変わります。発酵中に添加すると糖分が残り甘口になり、発酵後に添加するとドライな味わいになります。これがオレンジワインと明確に異なる点です。

シェリーの要点

シェリーはスペイン・アンダルシア州ヘレス地区で造られる酒精強化ワインで、D.O.認定がされています。主要品種はパロミノとペドロ・ヒメネスです。特徴的なのはソレラシステムという段階的なブレンド熟成と、フロールと呼ばれる産膜酵母による生物学的熟成です。タイプにはフィノ、マンサニージャ、アモンティリャード、オロロソ、ペドロ・ヒメネスなどがあります。

ポートの要点

ポートはポルトガル・ドウロ渓谷を産地とする酒精強化ワインで、発酵途中にグレープスピリッツを添加して残糖を残す製法が特徴です。主なタイプにルビー、トウニー、ヴィンテージ、LBVがあります。発酵途中の添加により甘口で濃密なスタイルが多く見られます。

テイスティングのポイント

色、香り、味わいの順にチェックします。オレンジワインは色調の幅が広く、琥珀色や深いオレンジが特徴です。香りはドライフルーツ、ナッツ、ハーブ、スパイスなど複雑な要素が現れやすいです。口中では果実味とともにタンニンやミネラル感が感じられることがあります。グラスはチューリップ型グラスが使いやすく、香りを持ち上げます。

料理との組み合わせ

オレンジワインは、香りや構成要素が複雑なため幅広い料理と相性が良いです。ペアリングでは「味覚の同調・補完」の視点を使うと分かりやすく、例えば香ばしい料理とは同調し、酸味やスパイスのある料理とは補完し合います。具体例としては、発酵食品、根菜の煮込み、香草を使った料理、アジア料理のスパイシーさとよく調和します。

項目オレンジワイン酒精強化ワイン(例)
色・外観琥珀〜オレンジ淡い〜濃い(タイプにより異なる)
主要特徴果皮接触で複雑な香味とタンニンスピリッツ添加による高アルコールと残糖
代表的な合わせ方発酵食品、香草料理、根菜料理デザートや濃厚なチーズ(タイプにより変化)

実践的なハウツー(家庭での小ロット醸造)

  • 衛生管理を徹底する。器具や容器は清潔に保つ。
  • 果実は良く熟したものを選ぶ。過熟や腐敗は避ける。
  • 破砕後、果皮と果汁をタンクに入れ、温度を管理して発酵を開始する(15〜25℃を目安に)。
  • マセラシオン時間を決める。短時間で軽快、長時間でタンニンと構造を強調。
  • 発酵後は圧搾して澱引きし、必要に応じてシュール・リーや樽熟成を行う。
  • 瓶詰め前に安定化処理を行い、清潔な環境で熟成させる。

注意点と保存

オレンジワインはタンニンや微量のフェノールを含むため、酸化や劣化には注意が必要です。適温で暗所に保管し、開封後は冷蔵保存で風味の変化を抑えると良いでしょう。保存期間はスタイルによって異なりますが、購入時のラベル表示や生産者の指示に従ってください。

まとめ

  • オレンジワインは白ブドウを果皮ごと醸造することで生まれる琥珀色のワインで、香味の幅が広い。
  • 酒精強化ワインはスピリッツ添加の有無とタイミングで味わいが変わり、シェリーやポートはそれぞれ固有のルールがある。
  • テイスティングではチューリップ型グラスを使い、ペアリングは味覚の同調・補完の観点で考えると相性を見つけやすい。

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