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ボナルダ・ブレンド|マルベックとの組み合わせ

ボナルダ・ブレンド|マルベックとの組み合わせ

アルゼンチンで親しまれるボナルダとマルベックの相性を解説。ブレンドの狙い、テイスティング、料理との味覚の同調・補完を紹介します。

ボナルダとは

基本情報

ボナルダは黒ブドウ品種としてアルゼンチンで広く栽培されています。果皮は比較的薄く、明るい赤〜黒系の果実香が特徴です。果実味が前に出るタイプで、タンニンは中程度から穏やかな傾向があります。ブドウの熟度や醸造法によってはスパイスやチョコレート、花香が立つこともあります。専門用語:タンニン=渋味成分。

味わいの特徴とスタイル

典型的なボナルダはミディアム〜フルボディのレンジに収まりやすく、赤いベリーやブラックチェリーの果実味が中心です。酸味は中程度からやや高めで、全体に軽やかな飲み口を保ちます。樽熟成を施すと香ばしさやバニラ、コーヒーのニュアンスが加わり、味わいの厚みが増します。

マルベックとのブレンド効果

ブレンドで期待できる相互作用

マルベックは色調の濃さとしっかりしたタンニン、ダークフルーツの深みを持つことが多いです。ここにボナルダを加えると、果実味の明瞭さが増し飲み口が柔らかくなります。味覚の同調・補完の観点では、マルベックの骨格がワインの構成を支え、ボナルダの果実味が香りと飲み心地を豊かにするため、双方の長所が引き立ちます。ブレンド比率は造り手の意図により変わりますが、ボナルダをアクセントに用いることで日常的な飲みやすさを狙うことが多いです。

テイスティングとサービスの実際

グラスと温度、デキャンタージュ

サービスではチューリップ型グラスかバルーン型グラスのいずれかを用いるとよいでしょう。果実香を重視するならチューリップ型グラスで香りをまとめ、複雑さを引き出したい場合はバルーン型グラスを選びます。温度はやや冷やし目の15〜18℃が飲みやすい傾向です。若いブレンドは30分程度のデキャンタージュでタンニンの収斂感が穏やかになり、果実が開きやすくなります。

料理との相性(ペアリング)

ボナルダ主体のブレンドは果実味が豊かで口当たりが柔らかいため、幅広い料理と相性が良いです。ここでは味覚の同調・補完のフレームを使って具体例を示します。

  • 同調:トマトソースのパスタやラタトゥイユは、ワインの赤系果実と同調し香りが共鳴する。
  • 補完:グリルしたラムやステーキは、マルベック由来の骨格とボナルダの果実味が補完し合い満足感が増す。
  • 橋渡し:ベリーソースや甘酸っぱいソースの料理は、ワインの果実味が橋渡しとなり全体をまとめる。

希少性・入手性と代替案

入手性:日本ではボナルダ単独のラベルはやや見かけにくく、アルゼンチンのブレンドや現地向けのボトルで流通することが多いため、専門店や輸入店、オンラインショップでの探索が現実的です。代替提案:入手しやすく似た味わいを狙うなら、黒ブドウ品種の中ではメルローやグルナッシュが代替候補になります。これらは果実味中心で柔らかなタンニンを持ち、ボナルダの持つ親しみやすさに近づけます。産地限定性:主要産地がアルゼンチン中心に偏る理由は、同国の乾燥した気候と昼夜の寒暖差がボナルダの成熟を助け、果実味と酸のバランスを生みやすいためと考えられます。

項目ボナルダマルベック
品種分類黒ブドウ品種黒ブドウ品種
典型的なボディミディアム〜フルボディフルボディ
主な香り赤系ベリー、チェリー、花香ブラックベリー、プラム、スパイス
タンニン中程度〜穏やかしっかり目〜中程度
推奨グラスチューリップ型/バルーン型チューリップ型/バルーン型
相性の良い料理例トマト系パスタ、グリル野菜ステーキ、ラムのグリル

補足情報

若いボナルダ主体のワインは早飲み適性があります。長期熟成を狙う場合は樽熟成や酸のしっかりしたヴィンテージを選ぶと良い傾向です。

まとめ

1. ボナルダは果実味が豊かで柔らかなタンニンを持つ黒ブドウ品種。ブレンドで飲みやすさを付与する役割を果たします。 2. マルベックとの組み合わせは、骨格と果実味が味覚の同調・補完を生み出し、料理との相性を広げます。 3. 日本での単独ラベルはやや入手が難しいため、専門店やブレンド表記のワインを探すか、メルローやグルナッシュを代替に選ぶと実用的です。

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