wine@珠玉のグラン・クリュ コレクション

モレ・サン・ドニを拠点とする老舗ドメーヌ「アルロー」

モレ・サン・ドニを拠点に1942年創業。 現当主シプリアン・アルロー氏は、ドメーヌを短期間で村随一の名声へと導きました。 リュット・レゾネを取り入れ、現在は多くの畑でビオディナミのアプローチを実践。ピノ・ノワールのピュアな果実味とテロワールを追求しています。 徹底した選果による最良のブドウだけを用い、過度な抽出を避けた繊細な醸造で造られる彼らのワインは、エレガンスと透明感を備えた逸品です。

100年に1度の逸材アルローが描く気品あるシャルム・シャンベルタン

特級シャンベルタンの真下に位置する特級畑シャルム・シャンベルタン。 アルローでは、隣接するマゾワイエールをブレンドせず、純粋なシャルムのブドウのみを使用するため、石灰岩に砂利と粘土が混じる土壌による力強さとエレガンスがストレートに表現されています。 黒系果実やミネラル、スパイスの複雑な香りに、熟れた大地とカカオを思わせるニュアンスが重なる魅惑的な赤ワインです。

モレ・サン・ドニの綺羅星アルローのクロ・ド・ラ・ロッシュ

モレ・サン・ドニを代表する特級畑の一つクロ・ド・ラ・ロッシュ。 アルローはジュヴレ寄りのモシャン区画に0.43haを所有し、力強さとミネラル感を併せ持つエレガントなスタイルを生み出します。 スミレのアロマに、しなやかなタンニンと繊細な酸。 2014年は新鮮な果実味と酸が見事に調和し、サテンのようになめらかな質感とバランスの取れた余韻が印象的な仕上がりです。

精密さが生む静寂の緊張。バンジャマン・ルルーが描く“マゾワイエール”の本質

ブルゴーニュ随一の天才ネゴシアンと称されるバンジャマン・ルルーが手掛ける特級畑マゾワイエール・シャンベルタン。 シャルム・シャンベルタンに比べてより堅牢で男性的なスタイルで、きめ細やかなタンニンと力強いミネラルが特徴です。 果実の純粋さを引き出し、樽香は控えめに仕上げられたその味わいは、硬質ながらも上品。長期熟成によってより真価が発揮されることが期待できます。

これぞクラシック・ブルゴーニュの模範的存在の手がけるシャンベルタン・クロ・ド・べーズ

1974年の創業当初より有機栽培に力を入れ、ジュヴレ・シャンベルタンにおける有機栽培のパイオニア的な存在。醸造過程においても「自然との共存」と言うコンセプトを貫き自然な醗酵と最小限の介入により、ブドウ本来の力を引き出します。 ブルゴーニュの中でも別格とされるクロ・ド・ベーズから生まれるワインは、凝縮した果実味と力強い骨格を備え、長期熟成でフィネスと滑らかさを纏う逸品。ようやく飲み頃を迎えつつある2017年です。

歴史のある、クラシックで正統派。ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン

19世紀初頭、ナポレオンの第一将軍ルグランが所有していた歴史あるドメーヌ。 現在は1831年創立の名門アルベール・ビショー社の傘下にあり、シャンベルタンやリシュブールなど名だたるグラン・クリュを含む13haの畑を所有しています。 化学肥料や除草剤の使用を最小限に抑え、徹底した手作業と厳しい選果で高品質なブドウを育成。クラシックで正統派なブルゴーニュワイン造りを貫く、気品ある名門ドメーヌです。

2018年の陽光を映す、包容力のグラン・エシェゾー

秋の天候変化が大きく、ヴィンテージの個性が表れやすいグラン・エシェゾー。2018年は豊作かつ高品質な作柄に恵まれた年でした。 温暖で日照に恵まれた気候が果実の凝縮感を高め、熟した赤果実の香りと力強いタンニンが調和。華やかで厚みのある味わいで、長期熟成にも期待できる堂々たるグラン・クリュです。

2020年の冷涼感が際立つグラン・エシェゾー

2020年は過去5年で最も秀逸と評されるブルゴーニュの当たり年。 グラン・エシェゾーらしい深みと香りの複雑さが際立ち、スミレやバラ、プルーン、スパイスの若々しさが際立ちます。凝縮したテクスチャーと柔らかなタンニンが織りなす、甘美で長い余韻。 このワインの真価を味わうには今しばらくの熟成を待ちたい、ポテンシャル溢れる一本です。

ビオディナミを実践し香り高いワインを造るドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレー

ブルゴーニュ最大級のネゴシアンボワセ・グループが所有する最上の畑を統合して設立されたドメーヌ。 ボンヌ・マール、クロ・ド・ヴージョ、シュヴァリエ・モンラッシェなどの特級畑を含む約44haを所有し、全てのプルミエ・クリュとグラン・クリュでビオディナミ栽培を実践しています。 裏庭の小さなハーブ園で栽培されたハーブを用いた自家製の調合剤を用いた丁寧な栽培と、最新設備を備えたセラーによる醸造で、香り高く果実味豊かでありながらもフレッシュさを湛えた、気品あるワインを生み出しています。

ビオディナミの名門が魅せる、現代ボンヌ・マールの完成形

モレ・サン・ドニ寄りに位置する北西の区画から生まれる、凝縮感に満ちたボンヌ・マール。 フローラルというよりも果実の厚みと深みが際立ち、スパイスや土のニュアンスを伴う力強いスタイルです。 頑丈なタンニンと豊かなミネラルが骨格を形成し、熟成によって真価を発揮します。 2020年は凝縮度の高い果実と洗練された酸が見事に調和し、まだまだ長期熟成が期待できます。

シャルドネの真価を体現するヴージュレーの白の最高峰、シュヴァリエ・モンラッシェ

特級モンラッシェの斜面上部に位置するシュヴァリエ・モンラッシェは土壌に石灰質を多く含み、豊かな酸と精緻なミネラルが織りなす引き締まった味わいのワインを生みます。モンラッシェの力強さとは対照的な気品と優美さが堪能できるのが特徴で、長期熟成によってさらなる奥行きを増していきます。

豊潤と精密が共存した、大地の声を映すバタール・モンラッシェ

モンラッシェに隣接し、ピュリニーとシャサーニュ両村に跨るバタール・モンラッシェは斜面下部の厚い表土がもたらす、豊潤で力強い味わいが特徴です。 ヴージュレーでは高樹齢ブドウからもたらされる豊かな果実味とミネラル感が見事に調和し、バターやトーストの香ばしさに柑橘や白い花の華やかさが重なります。 2019年は凝縮感とフレッシュさを併せ持ち、重厚でありながらも気品に満ちた仕上がりです。