ブラン・ド・ブランとは|シャルドネ100%の繊細さ

ブラン・ド・ブランとは|シャルドネ100%の繊細さ

ブラン・ド・ブランはシャルドネ100%で造られる繊細なスパークリング。製法やスタイル、シャンパーニュの規定、合わせる料理まで初心者向けに解説します。

ブラン・ド・ブランとは

ブラン・ド・ブランは文字通り「白(ブラン)からの白(ブラン)」を意味し、単一の白ブドウ品種で造られるスパークリングを指します。特にシャルドネ100%のものが一般的で、繊細でエレガントな香りと高い酸を持ち、海産物や軽い前菜とよく合います。ここでのシャルドネは主要5品種のひとつとして扱われます。

主な製法と特徴

製法正式名称/特徴味わいの傾向
瓶内二次発酵メトード・トラディショネル:瓶内で二次発酵を行い、澱抜き(デゴルジュマン)を経るきめ細かい泡と複雑な熟成香。エレガントで長期熟成向き
タンク内二次発酵シャルマ方式:大型タンクで二次発酵、果実味を保つフレッシュで果実味が前面に出る。早飲み向き
炭酸ガス注入ガス注入法:完成後に炭酸を注入最も手軽で軽快。泡の持続性は短い

シャンパーニュのブラン・ド・ブランについて

シャンパーニュ地方で造られるブラン・ド・ブランは、シャンパーニュの定義に従い瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル)で造られます。シャンパーニュの定義は、シャンパーニュ地方で定められた規定に基づき瓶内二次発酵で造られたスパークリングワインであることです。認可品種にはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエが含まれます。

シャンパーニュの熟成規定と生産者区分

シャンパーニュには熟成の最低規定があり、ノン・ヴィンテージは最低15ヶ月、ヴィンテージは最低36ヶ月の瓶内熟成が義務付けられています。生産者区分としてはNM、RM、CMなどの略号がラベルに記載され、製造形態やブドウの調達方法を示します。

甘辛度の表示(残糖量)

表示残糖量(g/L)味わい
ブリュット・ナチュール0〜3極辛口
エクストラ・ブリュット0〜6辛口
ブリュット0〜12辛口(最も一般的)
エクストラ・ドライ12〜17やや辛口
セック17〜32やや甘口
ドゥミ・セック32〜50甘口
ドゥー50以上極甘口

スタイル別の味わいの特徴

  • シャルドネ100%(ブラン・ド・ブラン):柑橘や白い花、ミネラル感が目立ち、酸が引き締めるため繊細でエレガント
  • 樽熟成を経たもの:トーストやナッツ、バターのニュアンスが加わり複雑さが増す
  • 若いタンク発酵タイプ:フレッシュな果実味が強く、飲み口が軽やかで親しみやすい

ペアリングの考え方と具体例

ブラン・ド・ブランは酸とミネラル感が特徴です。ペアリングでは味覚の同調・補完を意識すると相性が高まります。例えば、同調では素材の繊細さに合わせると互いの良さが響き合います。補完では酸味が脂やリッチな味わいを引き締めます。

  • 生牡蠣や白身魚のカルパッチョ:酸味とミネラルが旨味と同調する
  • 鶏肉や白身魚のグリル(軽いソース):酸味が脂の重さを補完する
  • クリーム系の前菜(軽め):酸が味わいを引き締め、テクスチャーを補完する
  • 天ぷらやフライ:泡と酸が油分をリフレッシュし、味覚が調和する

サービスとグラス選び

ブラン・ド・ブランは冷やして楽しむのが基本です。適温は6〜9℃程度が目安で、温度が上がると香りが開きます。グラスはフルート型やチューリップ型が向いています。フルート型は泡持ちを楽しめ、チューリップ型は香りをより感じやすくします。

楽しみ方のコツ

  • よく冷やす:飲む前に十分に冷やすと酸が引き締まる
  • 静かに開ける:コルクは親指で押さえ、ボトルを回しながら抜くと「プシュッ」という音で開く
  • 開栓後の保存:専用のストッパーを使い冷蔵保存で1〜2日以内に飲み切るのが望ましい

ブラン・ド・ブランを選ぶ際のポイント

選ぶ際は製法とスタイルを軸に考えると失敗が少ないです。メトード・トラディショネルなら熟成感や複雑さを、シャルマ方式ならフレッシュさを重視します。ラベルでシャンパーニュと明記されている場合は、アペラシオンとして法的に保護・規定された原産地呼称に基づく特徴を期待できます。甘辛度表示(ブリュットなど)も確認して好みの残糖量を選びましょう。

まとめ

  • シャルドネ100%のブラン・ド・ブランは繊細な酸と細やかな泡が魅力で、食卓では味覚の同調・補完を意識すると相性が高まる。
  • 製法でスタイルが大きく変わる:メトード・トラディショネルは熟成感、シャルマ方式はフレッシュさ、ガス注入は手軽さをもたらす。
  • シャンパーニュ産はアペラシオンに基づく厳格な規定があり、認可品種や熟成規定、NM/RM/CMなどの生産者区分をラベルで確認すると選びやすい。

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