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ボルドー・クレレとは|濃いロゼの伝統スタイル

ボルドー・クレレとは|濃いロゼの伝統スタイル

ボルドー・クレレの特徴と味わい、選び方、料理との合わせ方を初心者向けに解説。ロゼより濃い伝統的なスタイルを詳述します。

ボルドー・クレレとは

ボルドー・クレレは、ボルドー地方で古くから造られてきた濃いロゼワインの伝統スタイルです。通常のロゼよりも果皮から色や風味を多めに引き出すため、色は濃く、味わいはやや骨格があります。使用されるのは主にメルローやカベルネ・ソーヴィニヨンなどの黒ブドウ品種で、短期間の醸しにより赤ワインほどではないものの、果実味と渋みの要素が感じられます。

味わいと特徴

色と香り

色は深めのピンク〜淡いルビー。アントシアニン(皮に含まれる色素成分)由来の色調がしっかり残ります。香りは赤系果実のジャムやチェリー、時にスパイスやハーブのニュアンスが感じられます。樽熟成が行われるとバニラやトーストの香りが加わります。

味わいの骨格

味わいはミディアム〜フルボディ寄りで、果実味とほどよい酸味、そしてタンニンの存在感が特徴です。タンニンは皮・種に含まれる渋み成分で、口当たりに引き締めを与えます。ボルドー・クレレは赤ワイン的な骨格を感じつつ、ロゼらしい飲みやすさも兼ね備えています。

項目内容
色合い濃いピンク〜淡いルビー(アントシアニンが寄与)
主な使用品種メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨンなど(黒ブドウ品種)
味わい果実味が豊かでタンニンを感じることがある
飲用温度10〜14℃が目安
合う料理肉料理〜魚料理まで幅広く対応

ペアリングの考え方と具体例

ボルドー・クレレのペアリングは、味覚の同調・補完という視点で考えると分かりやすいです。果実味や酸味が同調する料理、あるいはワインの持つ引き締め要素が料理の脂や旨みを補完する組み合わせが向いています。以下に具体例を挙げます。

  • グリルした鶏肉や豚肉:ワインの果実味が料理と同調し、タンニンが旨みを補完する。
  • トマトソースのパスタ:酸味同士が同調し、全体がまとまる。
  • 軽めのステーキや赤身肉(ミディアム):果実味とタンニンが味覚の同調・補完を生む。
  • シーフードのグリルやムニエル:ライト〜ミディアムな魚料理とは酸味が同調し、香りが引き立つ。
  • シャルキュトリーや熟成チーズ:風味の厚みとワインの骨格がよく補完する。

用途別の選び方

ボディ別の選び方

ボルドー・クレレを選ぶ際の目安として、好みのボディ感から品種やスタイルを想定します。ライトボディを好む場合はピノ・ノワールなどの黒ブドウ品種が合います。フルボディ寄りを求めるならカベルネ・ソーヴィニヨンを含むものが適しています。

予算別の選び方

価格帯に応じた選択肢の目安です。まずコストを抑えたい場合は1,000円台を中心にチリ産などの新世界品を検討すると良いでしょう。ボルドーらしい本格的な風味を求める場合は3,000円〜のボルドー産から探すのがおすすめです。価格表示は販売店によるため、予算帯で選ぶと見つけやすくなります。

シーン別の選び方

  • 普段飲み:ライト〜ミディアムのボルドー・クレレやチリ産で気軽に。
  • ホームパーティー:ほどよい個性があるミディアムボディで幅広い好みに対応。
  • ギフト:ボルドー産の伝統的な作りのものが喜ばれることが多い。
  • 記念日:ややフルボディ寄りで凝縮感のあるものを選ぶと満足度が高い。

料理別の選び方

合わせる料理ごとの選び方です。肉料理にはフルボディ寄りのクレレがよく合います。魚料理にはライト〜ミディアムのスタイルが向き、酸味や繊細さが同調します。調理法やソースに合わせて、ワインの骨格(タンニンや酸味)の強さを調整するとよいでしょう。

テイスティングとサービスのポイント

グラスは香りを拾いやすいチューリップ型グラスや、より丸く広がるバルーン型グラスがどちらも使えます。飲用温度は10〜14℃程度が目安で、冷やしすぎると香りが閉じるため冷蔵庫から出して少し温度を上げると良いでしょう。若いクレレはデキャンタは不要ですが、軽く空気に触れさせると果実味が開きます。

科学的な背景と用語解説

ワインの色や渋みの要素について、基本的な用語を押さえておきましょう。アントシアニンは皮に含まれる色素成分で、果皮との接触時間に応じて色が決まります。タンニンは皮・種に含まれる渋み成分で、ワインに引き締めを与え、料理との組み合わせで味わいの厚みを生みます。短めの醸しで造るクレレは、これらの成分が適度に残るのが特徴です。

マロラクティック発酵(MLF)は、乳酸菌の働きによりワイン中のリンゴ酸が乳酸に変換される過程です。これにより酸味が穏やかになり、まろやかな口当たりとバターやクリームのようなニュアンスが生まれます。

ピラジンは未熟なブドウに多く含まれ、ピーマンや青草の香りの原因となります。完熟が進むとピラジン濃度が低下し、カシスやブラックベリーなど果実本来の香りが前面に現れるとされます。シュール・リーは澱と接触させた熟成法で、旨みと厚みを与えます。

よくある疑問に答える簡単ガイド

  • 「ロゼとクレレの違いは何?」:クレレはロゼの範疇でも色や骨格が濃く、短い醸しで果皮由来の要素を多めに残すスタイルです。
  • 「どのグラスが良い?」:香り重視ならチューリップ型グラス、丸みを持たせたいならバルーン型グラスが適しています。
  • 「肉と合わせるには?」:フルボディ寄りのものを選ぶと、味覚の同調・補完が得やすいです。

まとめ

  • ボルドー・クレレは濃い色合いとしっかりした果実味が特徴の伝統的なロゼワインで、黒ブドウ品種の風味と適度なタンニンが楽しめる。
  • ペアリングは味覚の同調・補完の視点で考えると分かりやすく、肉料理から魚料理まで幅広く合わせられる。
  • 選び方はボディ、予算、シーン、料理で決めるとよく、ライトはピノ・ノワール、フルはカベルネ・ソーヴィニヨン、予算は1,000円台はチリ産、3,000円〜はボルドーを目安に探すと見つけやすい。

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