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セニエ法vs直接圧搾法|2大製法を徹底比較

セニエ法vs直接圧搾法|2大製法を徹底比較

セニエ法と直接圧搾法の違いを分かりやすく解説。製法ごとの色・味わい・向き不向き、用途別の選び方、科学的な背景まで初心者にも理解しやすく比較します。

製法の概要

セニエ法とは

セニエ法は、黒ブドウを短時間だけ浸漬(マセラシオン)してから一部の果汁を抜き取る方法です。果皮に触れた時間が短くても、果皮由来の色素や風味が残りやすく、やや濃い色合いとしっかりした果実味が特徴です。ロゼワインや淡めの赤を造る際に使われることが多く、仕上がりに果実の凝縮感を与えます。

直接圧搾法とは

直接圧搾法は、収穫後すぐにブドウをプレスして果汁だけを取り出す方法です。皮との接触を極力避けるため、淡い色調と繊細な香りが得られます。酸の鮮明さやフレッシュな果実味を重視するスタイル向きです。

味わいとスタイルの違い

両者の違いは主に色、ボディ、タンニン感に現れます。セニエ法は皮由来の成分がやや多く出るため、濃色でフルボディ寄りの印象になる傾向があり、直接圧搾法はライト〜ミディアムボディで繊細な味わいになります。どちらもロゼワインの幅を広げる重要な手法です。

  • 色合い:セニエ法はやや濃い/直接圧搾法は淡い
  • ボディ:セニエ法はミディアム〜フル/直接圧搾法はライト〜ミディアム
  • 香り:セニエ法は果実の凝縮感/直接圧搾法はフレッシュで繊細
  • タンニン:セニエ法のほうがわずかに感じやすい傾向がある

グラスは香りの引き出し方で選びます。フレッシュなタイプはチューリップ型グラスで香りを集め、凝縮感のあるタイプはバルーン型グラスで広がりを楽しむとよいでしょう。

用途別の選び方

ボディ別の選び方

好みや合わせる料理に応じてボディを選びます。ライトボディはピノ・ノワールなど黒ブドウ品種を使ったものが適し、フルボディを求めるならカベルネ・ソーヴィニヨンを中心にした選択が合います。セニエ法はやや重めの表現、直接圧搾法は軽やかな表現を想定してください。

予算別の選び方

  • 1,000円台:チリ産などコストパフォーマンスの良い選択肢
  • 3,000円〜:ボルドーなど産地の個性を楽しめる選択肢

シーン別の選び方

  • 普段飲み:気軽に楽しめる直接圧搾法のフレッシュ系
  • ホームパーティー:セニエ法で果実味とボディを感じるタイプ
  • ギフト:産地や品種の個性が分かるものを選ぶと喜ばれる
  • 記念日:3,000円〜のボルドーなど少し上質な選択をおすすめ

料理別の選び方

  • 肉料理:フルボディ寄りが合いやすい。味覚の同調・補完を意識
  • 魚料理:ライト〜ミディアムが合わせやすい。酸味で風味を引き立てる

科学的な背景と用語の説明

ワインの色や渋みはブドウの皮や種に由来する成分によって決まります。ここで重要な用語を押さえましょう。タンニンは「皮・種に含まれる渋み成分」。アントシアニンは「皮に含まれる色素成分」。

ワインの持つ風味と素材や調理方法によって生まれる風味が同調し相乗効果をもたらす。タンニンの苦味により、味わいの構成を複雑にし、素材の旨みを引き出す。セニエ法は皮由来の成分がやや多く抽出されるため、タンニン感や色味の濃さに影響します。

また、アントシアニンは皮に由来する色素成分で、皮との接触時間が長いほど果汁中に移行しやすい傾向があります。セニエ法は短時間ながら皮接触があるため、直接圧搾法に比べ色味が強く出る傾向があります。

実践的なテクニックと保存

試飲や提供の際は温度とグラスを工夫しましょう。ライトな直接圧搾法由来のワインはやや低めの温度で、フレッシュさを出すと良いです。濃い表現のものは少し温度を上げると果実味が開きやすくなります。グラスは用途に応じてチューリップ型グラスかバルーン型グラスを使い分けてください。

保存は基本に忠実に。未開封は涼しく暗い場所へ。開封後は冷蔵庫で保管し、できれば早めに飲み切ると風味の変化を抑えられます。ロゼワインは一般的に開封後も比較的早めに楽しむスタイルが向いています。

まとめ

  • セニエ法は皮接触による色と凝縮感が得られるため、果実味とややしっかりした表現が欲しいときに向く。
  • 直接圧搾法は淡い色と繊細な香りを残しやすく、フレッシュで軽やかなスタイルを好むときに向く。
  • 用途(ボディ、予算、シーン、料理)に応じて製法を選ぶと満足度が高まる。味覚の同調・補完を意識してペアリングすると相乗効果を楽しめる。

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