セミヨンとSBのブレンド|ボルドー・ブランの方程式

セミヨンとSBのブレンド|ボルドー・ブランの方程式

セミヨンとソーヴィニヨン・ブランのブレンドが生むボルドー・ブランの個性と構成要素を、産地・味わい・ペアリング・楽しみ方までわかりやすく解説します。

セミヨンとソーヴィニヨン・ブランとは

セミヨンとソーヴィニヨン・ブランはともに白ブドウ品種です。セミヨンはまろやかな果実味と蜜やナッツのニュアンスを持ち、熟成によりハチミツやトーストの香りが現れることがあります。ソーヴィニヨン・ブランは柑橘やハーブ、グリーンノートが特徴で、酸の鮮やかさが際立ちます。ブレンドにより互いの長所を引き出すのがボルドー・ブランの基本です。

ボルドー・ブランの成り立ちと歴史

ボルドーでは古くからセミヨンとソーヴィニヨン・ブランを主体に白ワインが造られてきました。ソーテルヌ地域など甘口ワインの伝統にはセミヨンが深く関わっています(出典:CIVB 2016)。一方でソーヴィニヨン・ブランは19〜20世紀にかけてフレッシュな白ワインのスタイルを確立しました(出典:CIVB 2018)。

ブレンドの役割と香味の構成

各品種の典型的な役割

項目セミヨンソーヴィニヨン・ブラン
分類白ブドウ品種白ブドウ品種
香りの傾向蜜、ナッツ、黄桃柑橘、青草、ハーブ
味わいの役割ボディと厚みを与える酸と鮮やかさを与える
醸造上の活用樽熟成やシュール・リーで豊かさを出すステンレスタンクで香りを保つ

ブレンドではセミヨンが“蓄積する旨み”を、ソーヴィニヨン・ブランが“切れの良い酸”を担います。樽を一部用いる場合、セミヨンの樽由来のバニラやトースト香がワインの骨格を強め、ソーヴィニヨン・ブランの香りがトップノートとして立ち上がる構成が一般的です。

産地別のスタイルと代表例

ボルドー国内でも、グラーヴやペサック・レオニャンでは樽を用いたリッチな白が造られます。ソーテルヌではセミヨン主体の甘口が伝統的です(出典:CIVB 2016)。一方で、プイィ・フュメなどロワール系の産地ではソーヴィニヨン・ブラン主体の鮮烈なスタイルが主流です。これらの違いはブレンド比率や醸造手法に反映されます。

世界的な栽培状況(概況)

セミヨンとソーヴィニヨン・ブランはいずれも国際的に栽培されている白ブドウ品種です。国際的な栽培面積や生産量の詳細はOIVの年次統計をご参照ください(出典:OIV年次統計)。産地ごとの比率や傾向は年によって変動しますので、最新の数値はOIVを確認するのがおすすめです。

ペアリング — 味覚の同調・補完で考える

セミヨンとソーヴィニヨン・ブランのブレンドは味覚の同調・補完の観点で使いやすいワインです。セミヨンのコクはクリーミーな料理と同調し、ソーヴィニヨン・ブランの酸は脂の重さを補完して口中をリフレッシュします。

  • ローストチキン:セミヨンのまろやかさが肉の旨みと同調する
  • 青魚のグリル:ソーヴィニヨン・ブランの酸が魚介の風味を引き立て、味覚の補完になる
  • クリームソースのパスタ:セミヨンの厚みとソーヴィニヨン・ブランの酸がバランスを作る
  • 山菜やハーブを使った料理:ソーヴィニヨン・ブランのハーブ香が同調する

楽しみ方とサービス

サービングでは温度とグラス選びが風味を引き立てます。温度は一般に8〜12℃が適しています。グラスはチューリップ型グラスを基本に、より香りを開かせたい場合はバルーン型グラスも有効です。樽香がある場合は少し高めにサーブして香りを楽しんでください。

醸造上のポイント

セミヨンはシュール・リーや樽熟成で旨みを引き出す手法が有効です。ソーヴィニヨン・ブランは低温発酵で香りを保持しやすく、酸を活かすためにステンレスタンクを使うことが多いです。ブレンド比率や樽の使い方でワインの印象は大きく変わります。

まとめ

  • セミヨンとソーヴィニヨン・ブランは白ブドウ品種で、ブレンドにより厚みと鮮やかさが共存するボルドー・ブランが生まれる。
  • 味覚の同調・補完の観点で、セミヨンはコクを、ソーヴィニヨン・ブランは酸と香りでバランスを取る。
  • サービングは8〜12℃、チューリップ型またはバルーン型グラスを用途に合わせて使い分けると香味を引き出しやすい。

出典:CIVB(Conseil Interprofessionnel du Vin de Bordeaux)各年資料、OIV年次統計。歴史的・統計的な詳細数値は各機関の最新版を参照してください。

関連記事