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赤ワインの二日酔い対策|予防と回復法

赤ワインの二日酔い対策|予防と回復法

赤ワインの二日酔いは銘柄選びと飲み方で予防・軽減できます。品種別の選び方、保存・飲み方、万一の回復法まで具体的に解説します。

基礎知識:二日酔いの要点と赤ワインの特徴

二日酔いはアルコールそのものの作用に加え、脱水、睡眠の乱れ、個人差による体内代謝、ワインに含まれる不揮発性化合物(ヒスタミンやコンジェナー類)などが複合して起こります。赤ワインは一般にアルコール度数が高めで、タンニンやフェノールが豊富です。典型的な赤ワインのアルコール度数は12〜14.5%程度とされます(出典: OIV 2022)。タンニンは渋みを与えますが、適切な品種を選べば渋みが和らぐタイプもあります。

選び方・購入:二日酔いを起こしにくい赤ワインの選び方

避けたい傾向と狙い目の傾向

傾向として、アルコール度数が高く、タンニンが強いワインは二日酔いのリスクを上げやすいと感じる人が多いです。避けたいのは度数が16%近い酒精強化ワインや、タンニンが突出する一部の重厚なカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー/シラーズなどです。一方、ピノ・ノワールやメルロー、ガメイ、グルナッシュなどはタンニンが穏やかで飲み疲れしにくく、低めのアルコール帯を狙うと良いでしょう。

  • ピノ・ノワール(繊細でタンニンが穏やか/デイリー〜プレミアム価格帯/サーブ温度12〜14°C)
  • メルロー(まろやかで渋みが和らぐ/デイリー〜プレミアム価格帯/サーブ温度14〜16°C)
  • ガメイ(軽やかで果実味が明瞭/エントリー〜デイリー価格帯/サーブ温度12〜14°C)
  • グルナッシュ(果実味豊かで飲みやすい/デイリー〜プレミアム価格帯/サーブ温度14〜16°C)

選ぶ際はラベルでアルコール度数を確認し、13.5%前後以下の表示を目安にすると負担が軽くなる場合が多いです(出典: OIV 2022)。価格は目的に応じて、デイリーは1,500〜3,000円帯、プレミアムは3,000〜5,000円の範囲を目安にすると選びやすいでしょう。

品種(黒ブドウ品種)味の特徴購入目安推奨サーブ温度
ピノ・ノワール軽やかで酸味があり渋みが和らぐデイリー〜プレミアム価格帯12〜14°C (出典: 日本ソムリエ協会)
メルローまろやかな果実味で飲み疲れしにくいデイリー〜プレミアム価格帯14〜16°C (出典: 日本ソムリエ協会)
ガメイ軽快で果実味主体、飲みやすいエントリー〜デイリー価格帯12〜14°C (出典: 日本ソムリエ協会)
グルナッシュ暖かい果実味があり親しみやすいデイリー〜プレミアム価格帯14〜16°C (出典: 日本ソムリエ協会)

楽しみ方・保存:飲み方と保管で負担を減らす

実践的な飲み方のコツは次の通りです。まずグラス1杯(約120ml)を30〜45分かけてゆっくり飲む、飲酒中は必ず水を1杯おきに飲む、食事は脂質とたんぱく質を含むメニューを添えると血中アルコールの上昇を穏やかにできます。デキャンタ(デキャンタ)で15〜30分ほど空気に触れさせると、若いワインの角が取れて渋みが和らぐことがあります。

  • 開栓後は冷蔵庫保存が基本。赤ワインも冷やして保存し、飲む前に室温に戻すと香りが立ちやすい。
  • バキュバンなどの真空栓を使えば、風味を保ったまま3〜5日程度は楽しめます(出典: 日本ソムリエ協会)。
  • 長期保管は12〜15°C、湿度50〜70%の冷暗所が適切です(出典: 日本ソムリエ協会)。

トラブル・疑問:二日酔いになってしまったときの回復法

二日酔いの初期対応は水分補給と休息が基本です。経口補水液やスポーツドリンクで電解質を補い、アルコール代謝で失われた水分と塩分を補給してください。胃が不調なら消化の良い温かいスープやおかゆを少量ずつ摂ると楽になります。頭痛が強い場合は医療機関の受診を検討してください。市販薬の使用は、服用の可否や肝臓への負担を考慮し、医師・薬剤師に相談することをおすすめします。

  • 常温の水をゆっくり飲む、経口補水液で電解質補給
  • 横になって休む、薄暗い部屋で目を休める
  • 軽い糖質+たんぱく質の食事(バナナとヨーグルトなど)を少量摂る
  • 市販薬を使う場合は薬剤師に相談のうえ、肝臓負担を避ける

よくある疑問と短い回答

  • 赤ワインだけで頭痛になる?: 個人差が大きく、ヒスタミンやコンジェナーの感受性が関係します。低タンニン・低アルコールの品種を試してみてください。
  • デキャンタで二日酔いを避けられる?: デキャンタは香りや渋みの角を取ることがあり飲みやすくなりますが、アルコール量自体は変わりません。
  • 保存中の温度が高いとどうなる?: 高温は酸化を早め風味の劣化を招きます。12〜15°Cが目安です(出典: 日本ソムリエ協会)。

まとめ

  • 銘柄選び:ピノ・ノワールやメルローなどタンニンが穏やかな黒ブドウ品種を中心に、アルコール度数が比較的低めのものを選ぶ。
  • 飲み方:水を交互に飲み、食事と合わせてゆっくり楽しむことで二日酔いのリスクを下げられる。
  • 保存と回復:開栓後は冷蔵保存しバキュバン等で3〜5日を目安に楽しむ。二日酔い時は水分と電解質、休息を優先し、重症時は医療機関へ。

出典:OIV 2022(赤ワインのアルコール度数傾向)、日本ソムリエ協会(サービング温度・保存指針)。

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