プロセッコ・ロゼとは|2020年解禁の新スタイル
プロセッコ・ロゼは2020年に正式に認められたプロセッコのロゼスタイルです。フレッシュな果実味と軽やかな泡立ちが特徴で、日常使いしやすいスパークリングワインです。
プロセッコ・ロゼとは
プロセッコ・ロゼは、プロセッコの伝統的産地で造られるスパークリングワインのロゼスタイルです。アペラシオンは法的に保護・規定された原産地呼称に基づき管理されており、規定に沿って造られます。外観は淡いピンクからサーモンピンクまで幅があり、香りは赤い果実や白い花、繊細な柑橘やフローラルなニュアンスを伴います。
歴史と2020年の解禁
長年にわたりプロセッコは白ワイン由来のスパークリングとして知られてきましたが、プロセッコ・ロゼは近年新たに公式に認められたスタイルです。2020年にロゼが解禁され、黒ブドウ品種を一定比率までブレンドして造ることが認められるようになりました。これによりプロセッコの表現が広がり、より多彩な風味や色調が市場に登場しています。
製法とスタイル
プロセッコ・ロゼは製法によって風味の幅が出ます。もっとも多く用いられるのはタンク内二次発酵のシャルマ方式で、フレッシュな果実味と香りを保つのに向いています。一部の生産者は瓶内二次発酵を選び、より細かい泡と複雑さを狙うこともあります。低価格帯や非常に軽快なスタイルでは炭酸ガス注入のガス注入法が使われることがあります。
| 製法 | 正式名称・特徴 | 結果としてのスタイル |
|---|---|---|
| 瓶内二次発酵 | メトード・トラディショネル、澱抜きを経る | きめ細かい泡、熟成由来の複雑さが出る |
| タンク内二次発酵 | シャルマ方式、フレッシュな果実味を保つ | フルーティで早飲みに適する |
| 炭酸ガス注入 | ガス注入法 | 即効的な発泡、軽快でシンプルな味わい |
甘辛度表示と選び方
プロセッコ・ロゼの甘辛度表記は他のスパークリングと共通の指標で示されます。一般的には辛口のブリュットやエクストラ・ブリュットが多く流通しますが、より甘めの表示のものも存在します。ラベルの表示を確認し、自分の好みに合う残糖レベルを選ぶと良いでしょう。以下は代表的な表記と残糖量の目安です。
| 表記 | 残糖量の目安(g/L) | 味わいの印象 |
|---|---|---|
| ブリュット・ナチュール | 0-3 | 極辛口 |
| エクストラ・ブリュット | 0-6 | 辛口に近い |
| ブリュット | 0-12 | 辛口(最も一般的) |
| エクストラ・ドライ | 12-17 | やや辛口 |
| セック | 17-32 | やや甘口 |
| ドゥミ・セック | 32-50 | 甘口 |
| ドゥー | 50以上 | 極甘口 |
グラスとサービス温度
プロセッコ・ロゼはフレッシュさを活かしてサービスするのが基本です。適温はよく冷やした6〜8℃程度が目安です。グラスはフルート型でシャープな泡立ちを楽しむか、香りをやや広げたい場合はチューリップ型グラスを選ぶと良いでしょう。開栓時は静かにコルクを抜き、香りや泡を楽しみながら注ぎます。
ペアリング(味覚の同調・補完)
プロセッコ・ロゼは軽やかな酸と果実味があるため、さまざまな料理と相性が良いです。ここでは味覚の同調・補完の観点で代表的な組合せを紹介します。
- 前菜のカナッペやサラダ(同調:軽やかな酸と野菜の爽やかさが響き合う)
- 魚介のカルパッチョ(補完:ワインの酸味が魚介の風味を引き立てる)
- 軽いパスタやリゾット(同調:トマトや軽いクリームと果実味が調和する)
- フルーツやベリーを使ったデザート(橋渡し:ワインの果実味がデザートとつながる)
シャンパーニュとの違い
プロセッコ・ロゼは主にシャルマ方式で造られるため、フレッシュな果実味が前面に出ます。一方でシャンパーニュは瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル)によりきめ細かい泡と熟成由来の複雑さを出すことが特徴です。参考としてシャンパーニュ特有のルールを押さえておくと比較が分かりやすくなります。
- 定義:シャンパーニュ地方で、定められた規定に基づき瓶内二次発酵で造られたスパークリングワイン
- 認可品種:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
- 熟成規定:ノン・ヴィンテージ最低15ヶ月、ヴィンテージ最低36ヶ月
- 生産者区分:NM、RM、CM
保存と購入時のポイント
購入時はラベルで製法や甘辛度を確認しましょう。シャルマ方式ならフレッシュな果実味、瓶内二次発酵なら泡のきめ細かさや熟成香の有無が判断材料になります。保存は冷暗所で立てて保管し、開栓後は冷蔵庫で保管して1〜2日以内に飲み切るのが基本です。
まとめ
- プロセッコ・ロゼは2020年に認められたロゼスタイルで、フレッシュな果実味と軽やかな泡が魅力です。
- 主にシャルマ方式(タンク内二次発酵)で造られ、早飲み向きのフルーティな表現が多いです。
- ペアリングでは味覚の同調・補完を意識すると相性が良く、フルート型やチューリップ型グラスが適しています。
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