酸っぱくないワインの探し方|酸味が苦手な人へ

酸っぱくないワインの探し方|酸味が苦手な人へ

酸味が苦手な人向けに、酸っぱく感じにくいワインの見つけ方を解説します。ワインタイプ別の傾向や実践的な選び方、知っておきたい製法と歴史の出典も紹介。

酸味が「強い/弱い」を決める要素

ワインの酸味はブドウの成熟度、産地の気候、醸造方法で変わります。科学的には発酵は「酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に分解」する過程で始まり、その後の処理で味わいが変わります。マロラクティック発酵(MLF)については、マロラクティック発酵(MLF)は、乳酸菌の働きによりワイン中のリンゴ酸が乳酸に変換される過程。これにより酸味が穏やかになり、まろやかな口当たりが得られます。さらに樽熟成やシュール・リーなどの手法が風味の厚みや丸みを与え、酸味の印象を和らげます。

6つのワインタイプ別の酸味傾向と選び方

ワインタイプ酸味の傾向酸っぱく感じにくい選び方
赤ワイン一般にタンニンとともに酸が感じられるが、熟成や樽で丸くなるメルローや樽熟成の赤を選ぶと酸の印象が穏やかになる傾向がある
白ワイン品種と収穫時期で酸の強さが大きく変わる樽熟成やマロラクティック発酵が行われたシャルドネは酸が穏やか
ロゼワイン軽やかで酸が感じやすいものが多い果実味が豊かなロゼやややボディのある造りを選ぶと酸が目立ちにくい
スパークリングワイン炭酸が酸を強調する場合があるやや甘みがあるタイプや熟成を経たものは酸の印象が和らぐ
酒精強化ワイン高アルコールで甘みやアルコール感が酸を目立たなくするフォーティファイドの中でも甘みや樽香があるものが飲みやすい
オレンジワイン白ブドウを皮ごと発酵するため独特の渋味と酸がある果皮の抽出が穏やかなタイプや短時間接触のものを選ぶと飲みやすい

酸っぱくないワインを見つける具体的なポイント

  • マロラクティック発酵(MLF)やマロラクティック発酵済みの表示を探す(MLFは表記されることがある)
  • 樽熟成、オーク樽の記載があるものは酸が穏やかに感じやすい
  • 果実の熟度が高い旨の表現(リッチ、熟した果実など)を参考にする
  • 産地は暖かめの地域(ナパ・ヴァレー、ソノマ、バロッサ・ヴァレー、リオハなど)を試す
  • 甘みがわずかにあるワインは酸の印象がやわらぐ場合がある(ラベルで辛口/やや辛口の表記を確認)
  • 酸を抑えたい場合は、デイリー〜プレミアム価格帯で「樽熟成の白」「メルローや熟成赤」「酒精強化の甘口寄り」を候補にする

テイスティングとサーブで酸味を感じにくくする方法

温度やグラス、飲む順序で酸味の印象は変わります。温度は白ワインやスパークリングを少し高めにすると酸が落ち着いて感じられます。赤ワインは冷やしすぎると収斂感が強まり酸が目立つので、16〜18℃前後が落ち着いて飲みやすいことが多いです。デキャンタ(デキャンタ)で呼吸させると風味が調和し、酸味の角が丸くなることがあります。料理との組み合わせは「同調」「補完」「橋渡し」の考え方で選ぶと失敗しにくいです。低酸のワインはクリーム系やまろやかな料理と同調しやすく、高酸の料理には橋渡し役の果実味があるワインが合います。

産地と品種の具体例

酸味が穏やかな傾向を探す際の品種例と産地のヒントです。赤ワインならメルローは一般的にタンニンと酸のバランスが取りやすく飲みやすい傾向があります。ピノ・ノワールは地域によって酸が際立つ場合と穏やかな場合があるため産地選びが重要です。白ワインではシャルドネを樽熟成させ、MLFを行ったものは酸が和らぎまろやかです。一方、リースリングは本来酸が豊富なので、酸を避けたい場合は控えるほうが無難です。オレンジワインやナチュラルワインは造り手次第で酸の印象が大きく変わるため、試飲で確かめながら選びましょう。

買い方とラベルの読み方

  • “樽熟成”“オーク”などの記載は酸が穏やかに感じやすいサイン
  • “バトナージュ”や“シュール・リー”は味わいに厚みを与える表記(シュール・リーは澱と接触した熟成)
  • 産地名で暖かい地域を選ぶと酸が控えめな傾向がある
  • ワイナリーの説明文で“熟した果実”や“まろやか”などがあれば候補に入れる

歴史と科学の参考情報

ワインの起源は「約8,000年前、ジョージア(考古学的調査)」という出典があります。近代のワイン評価に影響を与えた出来事としては「1976年、スティーブン・スパリュア主催」のパリスの審判があり、新世界ワインの注目を高めました。品種の起源や系統に関するDNA解析では、ジンファンデルの起源と関連する研究などがUC DavisのCarole L. Meredith教授らの研究で示されています(出典: UC Davis, Carole L. Meredith)。

よくある疑問と簡潔な答え

  • 酸っぱくないワインは存在するか:酸味が穏やかに感じられるワインは存在します。製法や熟度、産地で選ぶと見つかりやすいです。
  • 白ワインで酸が穏やかなものは?:樽熟成やMLFを行ったシャルドネが候補になります。
  • スパークリングは避けるべきか:炭酸は酸を強く感じさせることがあるため、やや甘みのあるタイプや熟成したものを選ぶとよいです。

まとめ

  • 製法を見よう:マロラクティック発酵(MLF)や樽熟成、シュール・リーは酸味の印象を穏やかにする要素です。
  • ワインタイプで絞る:赤ワインや樽熟成シャルドネ、酒精強化ワインなどは酸が目立ちにくい傾向があります。
  • 試飲と温度管理:試飲で好みを確認し、サーブ温度を調整すると酸味の感じ方が変わります。

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