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垂直テイスティング会|同銘柄ヴィンテージ違いを比較

垂直テイスティング会|同銘柄ヴィンテージ違いを比較

同銘柄のヴィンテージ違いを比べる垂直テイスティング会の進め方と実践ガイド。準備、温度管理、グラス選び、失敗回避まで初心者でも実行できる手順を解説します。

垂直テイスティング会とは

垂直テイスティング会は、同一銘柄(同一キュヴェ)の異なるヴィンテージを年代順や逆順に並べて比較する会です。ブドウの出来や気候差、熟成による変化を直接確認できるため、ワインのスタイル理解やテロワールの学びに最適です。初心者でも、比較の観点と手順を押さえれば楽しめます。

準備とワイン選び

銘柄とヴィンテージの選び方

比較対象は同一銘柄・同一キュヴェが基本です。ヴィンテージは3種類前後が扱いやすく、例えば若いもの(直近)、中堅、熟成が進んだものを用意すると変化がわかりやすくなります。産地や品種が混在しないように注意してください。

参加人数と持ち寄りのルール

理想は6〜12名程度。小人数ほど詳しく観察できます。持ち寄りにする場合は、各自が同一銘柄の別ヴィンテージを持参するか、幹事が一括で揃える方法が現実的です。ラベルを見えないようにするブラインド方式も学習効果が高いです。

当日の進行と具体的手順

  • 受付とワイン配置:ボトルは番号付けしてテーブルに並べる(ラベルは隠す)
  • 外観確認:色の違いを観察し、ノートに記録する
  • 香りの確認:グラスを軽く回して香りを取り比べる
  • 味わいの比較:酸味、果実味、タンニンの変化を評価する
  • ディスカッション:各ヴィンテージの特徴と背景を参加者で共有する
  • 正解発表またはまとめ:ヴィンテージ情報を公開して学びを整理する

各ステップでメモを取ることが重要です。香りや味わいは短時間で変わるため、上位項目ごとにチェック欄を用意すると比較がしやすくなります。

温度とグラス選び

温度が低いと渋みや苦味が強調され、温度が高いとアルコール感が立ちやすくなります。適温で飲むことで、ワイン本来の香りと味わいのバランスが最も良く感じられます。

ワインタイプ適温推奨グラス
フルボディ赤16-18℃チューリップ型
ミディアムボディ赤14-16℃チューリップ型
ライトボディ赤12-14℃バルーン型
フルボディ白10-12℃チューリップ型
ライトボディ白8-10℃チューリップ型
スパークリング6-8℃フルート型
甘口・デザートワイン6-8℃チューリップ型

テーブルは参考です。垂直テイスティングでは同銘柄の各ヴィンテージが異なる成熟度にあるため、最初に全て同じ温度管理をすることで比較がしやすくなります。

具体的な温度管理の方法

  • 飲む1時間前に白ワインは冷蔵庫で適温に調整(ライトボディ白は8-10℃、フルボディ白は10-12℃)
  • 赤ワインは飲む30分〜1時間前に冷蔵庫または涼しい場所で16-18℃程度に下げる(フルボディ赤は16-18℃、ライトボディ赤は12-14℃)
  • 急冷は氷水(氷+水)に瓶を20〜30分浸すと効率的
  • 温度計があればワインサーモメーターでボトル表面温度を確認する

温度計がない場合の代替案として、白ワインは冷蔵庫の野菜室(約8℃)を利用する、赤ワインは冷蔵庫から出して20〜30分置くなどの方法があります。

実践のコツと失敗回避

  • 赤ワインを高温の室内に放置する(日本の夏場は特に注意)
  • 高級な白ワインを極端に冷やしすぎる
  • 同一銘柄でもヴィンテージを混在させて冷却温度を変える(比較が難しくなる)
  • 香りの確認を雑にしてすぐに飲み込む(香りは重要な比較要素)

失敗を避けるため、ワインは番号管理し、配布時に全員が同じ手順で香りと味を確認する流れを徹底してください。

代替案と簡易ツール

  • ワインサーモメーターがない場合は、冷蔵庫の温度帯(野菜室など)を利用する
  • ワイングラスが足りない場合は、白はチューリップ型に近い口の狭いグラスを流用する
  • ワインクーラーがない場合は氷水バケツで保冷する(氷+水が効果的)

観察項目と評価のポイント

  • 外観:色調の濃淡、透明度、縁の色(レンジ)
  • 香り:第一印象(フルーツ、スパイス、熟成香)
  • 味わい:酸味、果実味、タンニンの収斂感、アルコール感
  • バランス:各要素の調和と余韻の長さ
  • 変化:時間経過での香り・味の推移

評価は定性的で構いませんが、同じ項目を全ヴィンテージで揃えて記録すると差が明確になります。議論を通じて気づきを共有しましょう。

まとめ

  • 垂直テイスティング会は同銘柄のヴィンテージ差を学ぶ最良の方法で、準備と手順で学びの深さが変わる
  • 適温(具体的な数値)と適切なグラス選びで香りと味わいの差が明確になる
  • 失敗を避けるために温度管理と配布手順を統一し、記録して比較する

さらに深く知るには、テイスティングの度に同じチェックリストを使って比較すると傾向が見えやすくなります。

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