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ブラインドテイスティング会|当てっこで盛り上がる
ブラインドテイスティング会の準備から進行、温度管理、グラス選びまでを具体手順で解説します。初心者向けの代替案と失敗回避も掲載。
ブラインドテイスティング会とは
ブラインドテイスティング会はラベルを隠したワインを順に試飲し、品種や産地、ヴィンテージを当てるイベントです。知識や経験を深める学習効果があります。競技性を楽しむだけでなく、香りや味わいの観察力を鍛える良い機会になります。初めてなら5本程度から始めると集中力が続きます。
温度とグラスの基本
温度が低いと渋みや苦味が強調され、温度が高いとアルコール感が立ちやすくなります。適温で飲むことで、ワイン本来の香りと味わいのバランスが最も良く感じられます。テイスティングでは適温を守ることが公平性と比較精度の確保に直結します。
| タイプ | 適温 | 推奨グラス形状 |
|---|---|---|
| フルボディ赤 | 16-18℃ | チューリップ型 |
| ミディアムボディ赤 | 14-16℃ | チューリップ型 |
| ライトボディ赤 | 12-14℃ | バルーン型 |
| フルボディ白 | 10-12℃ | チューリップ型 |
| ライトボディ白 | 8-10℃ | チューリップ型 |
| スパークリング | 6-8℃ | フルート型 |
| 甘口・デザートワイン | 6-8℃ | チューリップ型 |
具体的な手順
- ワイン選定:当てっこで盛り上がるよう、タイプを混ぜる(赤・白・スパークリングなど)。本数は5〜8本が目安。
- ラベリング:番号やコードを用意し、ボトルは不透明袋やアルミホイルで覆う。見た目で判別できないよう統一する。
- 温度準備:各ワインを目的の温度に調整する。スパークリングは6-8℃、ライトボディ白は8-10℃、フルボディ赤は16-18℃など具体的な数値を必ず守る。
- 注ぎ方:1サンプルあたり50〜60mlを目安に注ぐ。全員同じ量にする。
- グラスと順序:同一銘柄は同一グラス形状で提供する。順序は軽い→重い、またはランダムのいずれかで統一する。
- 配布物:採点用紙(香り・酸味・渋み・ボディ・推測ラベル欄)とペンを用意する。
- 試飲と記録:香り→外観→テイスティングの順で進め、感じた要素をメモする。
- 正解発表と振り返り:全員の回答を集計し、正解を発表。その後、どの要素で判断したかを共有する。
代替案(専門器具がない場合)
- 温度管理の代替:氷+水の入ったバケツにボトルを浸して冷やす(スパークリングは20〜30分が目安)。冷蔵庫の冷凍室での急冷は凍らせないよう短時間に限定する。
- ラベル隠しの代替:紙袋やアルミホイル、厚紙をゴムで留める。目印はシールではなく布テープなどで統一する。
- 温度確認の代替:ワイン用温度計がなければ、ボトルを手で触って「冷たいが凍っていない」「ひんやりする」と感じる程度を基準にする。
- グラスの代替:同じ形状・サイズのコップをそろえるだけでも比較は可能。色を同じにして視覚情報を均一化する。
進行と採点方法
採点は項目ごとに点数化すると公正です。例:外観5点、香り15点、味わい20点、当てた正解数にボーナス点。採点シートはあらかじめ配布し、各自で記入します。回答を集めたら正解発表とディスカッションを行い、なぜその判断をしたかを共有することで学びが深まります。
失敗しやすい点とやってはいけないこと
- 温度を揃えない:サンプルごとに温度バラつきがあると比較が不公平。必ず指定の温度に合わせる。
- グラスを混在させる:別形状のグラスを使うと香りの印象が変わる。必ず同一形状で提供する。
- 氷をグラスに入れる:味が薄まり風味が変わるため基本的に避ける。カジュアルな例外を除く場合は事前に合意する。
- 一度に多く注ぎすぎる:量が多いと飲み疲れする。1サンプル50〜60ml程度が目安。
- 連続試飲の休憩を取らない:味が混ざる。水と中性のパンを用意して口直しを促す。
- ヒントを与える行為:ラベルの形やコルクの音などで示唆しない。公平性を損なう行為は避ける。
準備リスト(推奨アイテム)
- 不透明なボトルカバーまたはアルミホイル
- アイスバケツと氷(氷+水で急冷)
- ワイン用温度計(あれば正確)
- 同一形状のワイングラス(必ず統一)
- 採点用紙とペン、クリップボード
- 水と無味のクラッカー(口直し用)
- タイマー(冷却時間の管理用)
まとめ
- 温度管理を徹底する:スパークリングは6-8℃、ライトボディ白は8-10℃、フルボディ赤は16-18℃など具体的数値で揃えると比較が公平になる。
- 同一グラスと同量で比較する:グラス形状はチューリップ型・バルーン型・フルート型を用途に合わせて統一することで香りと味の評価が安定する。
- 事前準備とルールの共有:ラベル隠し、注ぐ量、採点基準、やってはいけないことを事前に共有すると会が盛り上がり、学びが深まる。