カン・フェイセスとは|オーガニックカヴァの先駆者

カン・フェイセスとは|オーガニックカヴァの先駆者

カン・フェイセスはスペイン・カタルーニャでオーガニックに取り組むカヴァの先駆者です。瓶内二次発酵を重視した丁寧な造りが魅力です。

カン・フェイセスとは

カン・フェイセスはカタルーニャ地域を拠点とする生産者で、オーガニック栽培に取り組むことで知られます。ブドウ栽培は化学合成の農薬や肥料を最小限に抑え、土壌や植生の多様性を尊重する方針が特徴です。結果として、ブドウ本来の個性を生かしたワイン造りを目指しています。

カヴァとシャンパーニュの違い

カヴァはスペインの伝統的なスパークリングワインの一種です。製法やスタイルは生産者により多様ですが、カン・フェイセスのように瓶内二次発酵を採用する造り手は、きめ細かな泡と熟成による風味の厚みを重視します。一方で、比較対象としてのシャンパーニュには特有の規定があります。

シャンパーニュに関する特有ルール

  • 定義: シャンパーニュ地方で、定められた規定に基づき瓶内二次発酵で造られたスパークリングワイン
  • 認可品種: シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
  • 熟成規定: ノン・ヴィンテージ最低15ヶ月、ヴィンテージ最低36ヶ月
  • 生産者区分: NM、RM、CM

カン・フェイセスのワイン造りと製法

カン・フェイセスはブドウの品質を重視し、収量管理や手摘みによる選果などで果実の健全さを保ちます。醸造では伝統的な工程と現代的な管理を組み合わせ、ブドウの個性を損なわないことを重視します。以下の主要なスパークリング製法は、記事内で明確に使い分けて説明します。

代表的なスパークリングの製法

  • 瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル): 瓶の中で二次発酵を行い、澱抜き(デゴルジュマン)を経る。きめ細かい泡と熟成香が得られる。
  • タンク内二次発酵(シャルマ方式): 大型タンクで二次発酵を行い、フレッシュな果実味を保つ。短期間で作れるためフレッシュさ重視のワインに向く。
  • 炭酸ガス注入(ガス注入法): 完成したワインに炭酸を注入する方法。製造が簡便で、軽快な飲み口を作る。

カン・フェイセスでは、特に瓶内二次発酵を重視するスタイルが評価されます。瓶内二次発酵は手間がかかりますが、泡の質と熟成由来の香りを生み、オーガニック栽培で得た繊細な果実味を引き立てます。澱抜き(デゴルジュマン)後の調整で味わいのバランスを整えます。

味わいの特徴と甘辛度

カン・フェイセスのスパークリングは、一般に果実味と酸のバランスが良く、フレッシュさとやわらかな厚みを両立させます。ドサージュ(添加する糖分)によって甘辛度が変わるため、ラベルの表示を確認すると好みのスタイルを選びやすいです。以下は甘辛度の分類です。

表示味わい残糖量(g/L)
ブリュット・ナチュール極辛口0〜3
エクストラ・ブリュット辛口0〜6
ブリュット辛口(一般的)0〜12
エクストラ・ドライやや辛口12〜17
セックやや甘口17〜32
ドゥミ・セック甘口32〜50
ドゥー極甘口50以上

楽しみ方とサービス

スパークリングは冷やして楽しむのが基本です。適温はしっかり冷やして6〜8℃程度が目安です。グラスはフルート型、チューリップ型のいずれも相性が良く、フルート型は華やかな泡立ちを、チューリップ型は香りの広がりを楽しめます。開栓は静かに行い、「プシュッ」という音が理想的です。

料理との相性

カン・フェイセスのカヴァは多用途なペアリングが楽しめます。酸の鮮やかさや細かな泡が、油脂のある料理や旨味の強い素材と口中で味覚の同調・補完を生みます。以下は具体例です。

  • 生牡蠣や白身魚のカルパッチョ: 酸味が魚介の風味を引き立て、味覚の同調・補完が働く
  • 天ぷらやフライ: 泡と酸が脂の重さをリフレッシュし、食感が引き立つ
  • チーズ(フレッシュ系): 乳製品のコクと酸が補完関係を作る
  • 前菜の盛り合わせ: 多様な風味をつなぐ役割を果たす

カン・フェイセスを選ぶポイント

選ぶ際はまずオーガニック認証の有無を確認してください。ラベルや生産者情報で栽培方法が分かります。製法表示があれば、瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル)を採用しているか、シャルマ方式か、あるいは炭酸ガス注入かを判断できます。自分の好みは、きめ細かな泡と熟成香を求めるか、フレッシュな果実味を求めるかで決めると分かりやすいです。

まとめ

  • カン・フェイセスはオーガニック栽培と丁寧な瓶内二次発酵を重視するカヴァの生産者です。
  • 瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル)はきめ細かな泡と熟成香を生み、シャルマ方式やガス注入とは役割が異なります。
  • 料理との組み合わせでは、酸や泡が味覚の同調・補完を生み、幅広い料理と相性が良いです。

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