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日本・オレンジワインおすすめ10選|国産の実力

日本・オレンジワインおすすめ10選|国産の実力

日本各地で注目を集めるオレンジワインを、特徴別に選べるおすすめ10選と選び方、楽しみ方を解説します。初心者にも分かりやすく地域や品種ごとの個性を紹介します。

オレンジワインとは

オレンジワインは白ブドウを果皮と接触させて醸したワインで、皮由来のタンニンや色素、香りが移り琥珀色やオレンジがかった色調になります。別名としてアンバーワインとも呼ばれます。醸造期間やマセラシオン(醸し)の長さで味わいが変わり、ライトなものからフルボディに近いものまで幅があります。日本では甲州をはじめ、ピノ・グリやリースリング系を用いる例が増えています。

日本のオレンジワインの魅力

日本の各地で生まれるオレンジワインは、土地ごとの気候や栽培法が色濃く出ます。山梨の甲州は皮の厚みを活かした骨格、長野は冷涼気候由来の酸味が残るタイプ、北海道は涼しい日中と夜間差による果実感が特徴です。製法ではステンレスタンク、樽熟成、シュール・リー(澱と接触させる熟成)などを組み合わせ、複雑さや厚みをつくっています。

酒精強化ワインとオレンジワインの違い

酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)は、発酵中または発酵後にグレープスピリッツなどを添加してアルコール度数を高めたワインです。添加のタイミングで残糖と味わいが変わります。発酵中に添加すると糖が残り甘口になり、発酵後に添加するとドライな仕上がりになります。オレンジワインは基本的に強化を伴わない通常のワインで、色やタンニンは果皮接触によるものです。

シェリーとポートの基本

シェリーはスペイン・アンダルシア州ヘレス地区で造られる酒精強化ワインで、フロールと呼ばれる産膜酵母やソレラシステムという熟成法が特徴です。一方、ポートはポルトガル・ドウロ渓谷の酒精強化ワインで、発酵途中にグレープスピリッツを添加して残糖を残す製法が基本です。これらはオレンジワインとは製法や味わいの立ち位置が異なりますが、甘口や濃厚なスタイルが好きな方には興味深い対比となります。

項目シェリーポート
産地スペイン・ヘレス(D.O.認定)ポルトガル・ドウロ渓谷
製法の特徴フロール、ソレラシステム、発酵後にスピリッツ添加が一般的発酵途中でグレープスピリッツを添加して残糖を残す
代表的なタイプフィノ、マンサニージャ、アモンティリャード、オロロソ、ペドロ・ヒメネスルビー、トウニー、ヴィンテージ、LBV

日本のオレンジワインおすすめ10選

  • 1. 山梨・甲州の短期マセラシオンタイプ — 甲州の繊細な旨みとほのかなタンニンが楽しめる。辛口寄りで前菜や白身魚と味覚の同調・補完を作りやすい。価格帯: 2,000円台〜。
  • 2. 山梨・甲州の長期マセラシオン&樽熟成タイプ — より厚みのある構成でドライフルーツやナッツのニュアンス。濃厚な料理やチーズと補完関係が生まれる。価格帯: 3,000〜5,000円。
  • 3. 長野・ピノ・グリのミドルマセラシオン — 冷涼由来の酸が残り、柑橘やアプリコットの印象。魚介の料理と同調させると相性がよい。価格帯: 2,000円台〜3,000円台。
  • 4. 北海道・ピノ・グリ/リースリング系のフレッシュタイプ — フレッシュな果実味と控えめなタンニンで、軽めの前菜やサラダと同調する。価格帯: 2,000円台。
  • 5. 山形・シュール・リー処理のオレンジ — 澱の旨みを感じる厚みがあり、クリーム系の料理と補完性が高い。価格帯: 3,000円前後。
  • 6. 新潟・ゲヴュルツトラミネール系のスパイシー寄り — 香り高くスパイスや花のニュアンスがあり、香りの強い料理と橋渡しの役割を果たす。価格帯: 2,000〜3,000円。
  • 7. 福島・混植混醸の土地性を生かしたタイプ — 畑の多様性が反映され、複雑さが魅力。煮込み料理や和食の旨みと同調しやすい。価格帯: 2,000円台〜3,000円台。
  • 8. 岩手・樽と酸とのバランス重視タイプ — 樽香としっかりした酸が調和し、グリル料理と補完関係が生まれる。価格帯: 3,000〜5,000円。
  • 9. ブドウ品種ミックスのオレンジ(複数品種ブレンド) — 異なる品種の個性が重なり合い、料理の幅が広がる。汎用性が高く、幅広い料理と同調・補完する。価格帯: 2,000円台。
  • 10. スパークリング寄りのライトオレンジ — 微発泡の要素を持ち、前菜から魚介まで繋ぎ役となる。食中酒として扱いやすい。価格帯: 2,000円台〜3,000円台。

選び方のポイント

香りと味わいから選ぶ

まずはラベルの醸造情報を確認しましょう。醸し期間(短い=ライト、長い=タンニン強め)、樽熟成の有無、シュール・リーの表示があるかで味わいの方向性が分かります。香りが華やかなタイプは前菜や香りの強い料理と橋渡しになり、骨格のあるタイプは肉料理や濃厚チーズと補完しやすいです。

醸造法をチェックする

自然酵母使用、酸化的な造り、還元的な造りなど、造り手の方針で個性が変わります。ラベルに明記があれば参考にし、初めてなら短期マセラシオンやステンレスタンク主体のライトタイプから試すと取り組みやすいでしょう。

楽しみ方とサービスのコツ

適温はボディ感によりますが、ライトなオレンジは8〜12℃、骨格のあるタイプは12〜16℃が目安です。グラスはチューリップ型グラスを推奨します。果皮由来の香りを立てつつ、酸とタンニンのバランスを感じやすくなります。開栓後は酸化で風味が変わるため、軽めのタイプは数日、酸化に強いタイプは1週間前後を目安に飲み切ると良いでしょう。

よくある疑問と回答

  • オレンジワインは赤ワインですか? — 白ブドウ由来のワインで色は果皮由来です。赤ワインとは作り方が異なりますが、タンニンを感じることがあります。
  • オレンジワインはどんな料理に合う? — 前菜からメインまで幅広く、和食では旨みと同調・補完する組み合わせが多く見られます。例えば塩味の効いた料理やきのこ、和風の煮物と相性がよいです。
  • 保存はどうする? — 開栓後は冷蔵庫で保管し、ライトタイプは数日中、酸化に強いタイプは1週間程度で飲み切るのが目安です。

まとめ

  • オレンジワインは白ブドウの果皮接触で生まれる琥珀色のワイン。甲州やピノ・グリなど日本産ブドウの個性を引き出す。
  • 選ぶ際は醸し期間、樽熟成、シュール・リーの有無を確認すると味わいの傾向が把握しやすい。
  • 提供はチューリップ型グラスで、ライトは8〜12℃、骨格あるタイプは12〜16℃が目安。ペアリングは味覚の同調・補完を意識すると幅広く合わせられる。

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