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デュリフとの関係|フランスでの本名

デュリフとの関係|フランスでの本名

デュリフ(Durif)とペティ・シラーの関係、フランスでの由来と本名、味わい・産地・入手性について分かりやすく解説します。DNA解析や歴史文献にも触れます。

デュリフとは

デュリフ(Durif)は黒ブドウ品種で、濃い色味としっかりしたタンニン、豊かな黒系果実の香りが特徴です。米国を中心に「ペティ・シラー(Petite Sirah)」の名で流通することが多く、名称の混乱が生じやすい点がこの品種の特徴の一つです。

フランスでの本名と呼び方

フランスでの正式な呼称はDurif(デュリフ)です。19世紀にフランスで登場した品種として古い文献に記録があり、現地では限定的に栽培される傾向があります。米国では歴史的に「Petite Sirah」「Petite Syrah」として紹介され、消費者にはそちらの名が馴染みやすくなっています(出典: Viala & Vermorel『Ampélographie』等の歴史文献)。

系統とDNA解析

デュリフの系統はDNA解析で明らかになっています。UCデービスなどの研究により、デュリフはシラー(シラー系、フランス表記ではシラー)とペルーサン(Peloursin)の自然交配で生じた品種であることが確認されました。これにより「ペティ・シラー」がシラーの別名ではないことが科学的に示されています(出典: UCデービス キャロル・メレディス博士らの研究)。

味わいとテイスティングの特徴

項目特徴
タイプ黒ブドウ品種(赤ワイン用)
香りブラックベリー、プラム、スミレ、スパイスのニュアンス
味わい濃厚な果実味、しっかりしたタンニン、深い色調
ボディフルボディ寄り

テイスティングでは濃い色調と骨格のしっかりしたタンニンが目立ちます。若いうちは収斂感が強く感じられますが、適切に熟成させることで果実味とタンニンがバランスを取ってきます。グラスは香りを立たせつつ集中させるチューリップ型グラス、または果実のボリュームを感じやすいバルーン型グラスのどちらも有効です。

産地と栽培状況

デュリフはフランス原産ですが、現在フランス本国での栽培面積は限定的です。代わって米国(特にカリフォルニア)やオーストラリア、イスラエルなど新世界諸国で支持を得て栽培が広がりました。歴史的には19世紀の文献に登場し、フィロキセラ以降の植え替えや地域の栽培選択が影響して、主要な産地が変化したとされます(出典: Viala & Vermorel『Ampélographie』)。

料理との相性とペアリングの考え方

濃厚でタンニンのあるデュリフは、脂のある肉料理や味の濃い煮込み料理と相性が良いです。ここでもペアリングのフレームを用いるとわかりやすく、脂や濃厚なソースにはワインの酸味やタンニンが味覚の同調・補完をもたらします。例えばグリルした赤身肉、スモークした肉料理、スパイスの効いたシチューなどが定番です。

  • グリルド・ラムやステーキ:ワインのタンニンが味覚の同調・補完をもたらす
  • 鴨のロースト:脂と果実味が良く響き合う
  • スパイス香のある煮込み料理:スパイスとワインのスパイシーさが同調する

入手性、日本での入手難易度と代替品種

入手性:日本でのデュリフは希少で、入手難易度は高めです。流通量は限定的で、専門輸入業者やワインショップ、オンラインの輸入ワイン店で見つかる場合が多い点に注意してください。価格は幅がありますが、詳細な固定価格は示しません(価格表記ルールに準拠)。

代替提案:デュリフの濃厚な果実味としっかりしたタンニンに近い入手しやすい品種として、マルベックとシラーを挙げます。マルベックは果実味の濃さとほどよいタンニンを持ち、シラーはスパイシーさと骨格のある味わいで、デュリフの特徴を別の角度から楽しめます。

よくある疑問に答える(Q&A)

デュリフとペティ・シラーは同じですか

基本的に同一の品種を指すことが多いですが、名称の使われ方に地域差があります。米国で流通する多くはPetite Sirahの表記で販売され、ラベル表記や法的名称は国や生産者によって異なります。

フランスでも飲めますか

フランス本国でも少量ながら栽培・生産されていますが、主要な市場や産地は新世界に移動しているため、現地でも見つけにくいことがあります。現地の専門店やアペラシオンに詳しい販売店で問い合わせると見つかる場合があります。

まとめ

  • デュリフは黒ブドウ品種で、米国ではペティ・シラーと呼ばれることが多い。DNA解析でシラーとペルーサンの交配種と確認されている(出典: UCデービス キャロル・メレディス博士らの研究)。
  • フランスが原産だが、現在の主要栽培地は新世界。フランス本国での栽培は限定的である(出典: Viala & Vermorel『Ampélographie』等)。
  • 日本での入手は難易度が高め。代替としてマルベックやシラーを試すと似た骨格や果実味を楽しめる。

出典情報:DNA解析に関する研究はUCデービスのキャロル・メレディス博士らの業績を参照。歴史・文献としてはViala & Vermorel『Ampélographie』などの古典的文献が参考になります。栽培面積など具体数値を示す場合はOIVや各国統計を参照してください。

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