カヴァとパエリアのペアリング|スペイン定番

カヴァとパエリアのペアリング|スペイン定番

カヴァとパエリアの定番的な組み合わせを、製法やスタイル別の選び方、具体的なペアリング例を初心者向けに解説します。

カヴァとは

カヴァはスペインのスパークリングワインで、原産地呼称の枠組みで管理されています。アペラシオンは法的に保護・規定された原産地呼称を意味し、DO Cavaの規定に従って生産されます。一般にシャルマ方式ではなく、瓶内で二次発酵を行うものが多く、きめ細かい泡と程よい酸味が特徴です。

主な品種とスタイル

代表的なブドウはマカベオ、シャレッロ、パレリャです。これらを主体にした伝統的な辛口スタイルが多く流通します。最近ではロゼ(ロサード)や樽熟成を行う複雑なタイプも見られます。ノン・ヴィンテージ主体の安定したスタイルから、単一年のヴィンテージまで幅があります。

主な製法

スパークリングワインには複数の製法があります。瓶内で二次発酵を行うメトード・トラディショネルは、瓶内の澱との接触を経て複雑な風味を生みます。タンク内二次発酵のシャルマ方式は大型タンクで発酵させ、フレッシュな果実味を保ちます。安価な製品には完成後に炭酸を注入するガス注入法が用いられます。カヴァの多くはメトード・トラディショネルで造られます。

製法正式名称特徴代表例
瓶内二次発酵メトード・トラディショネル瓶内で二次発酵を行い、澱抜き(デゴルジュマン)を経る。きめ細かい泡と複雑な香りが生まれる。シャンパーニュ、カヴァ、クレマン
タンク内二次発酵シャルマ方式大型タンクで二次発酵を行い、フレッシュな果実味を保つ。プロセッコ(例外的に)等
炭酸注入ガス注入法完成したワインに炭酸を注入する簡便な方法。廉価帯スパークリング

甘辛度の指標

表記味わい残糖量(g/L)
ブリュット・ナチュール極辛口0-3
エクストラ・ブリュット辛口0-6
ブリュット辛口0-12
エクストラ・ドライやや辛口12-17
セックやや甘口17-32
ドゥミ・セック甘口32-50
ドゥー極甘口50以上

カヴァとパエリアのペアリング

パエリアは具材や調理法によって風味が大きく変わります。ここでは味覚の同調・補完のフレームを使って合わせ方を考えます。魚介中心のパエリアにはカヴァの酸味とミネラルが同調し、米やサフランの香りとは果実味や軽いトースト香が補完します。一方、肉や脂の強い具材には、カヴァの酸味が脂の重さをリフレッシュし、余韻で旨みが同調・補完されます。

具体的な組み合わせ例

  • シーフードパエリア+ブリュットまたはエクストラ・ブリュット:酸味とミネラルが魚介の風味を引き立て、味覚の同調・補完が働く。
  • ミックスパエリア+ブリュット:具材の幅に合わせて中庸な辛口が安定した相性を示す。
  • バレンシア風(鶏・ウサギ)+エクストラ・ドライまたは果実味のあるロゼ:肉の旨みをワインの果実味が補完し、酸味がリフレッシュする。

グラスとサービスのポイント

スパークリングはフルート型かチューリップ型のグラスが向きます。温度は6〜8℃程度が目安です。カヴァは冷やし過ぎると香りが閉じやすいので、提供直前まで冷やし、テーブルでは少し温度が上がるのを意識すると香りと味わいが立ちます。開け方は静かにコルクを抜き、過度な勢いは避けましょう。

カヴァの選び方のコツ

まずは辛口のブリュット系を基準に選ぶと合わせやすいです。魚介中心ならブリュット・ナチュール〜ブリュット、具材が複雑なら果実味のあるロゼやエクストラ・ドライも検討してください。表記やブドウ品種、製法表記(メトード・トラディショネル等)を確認すると、料理との味のバランスをイメージしやすくなります。価格は用途に応じて価格帯で考えると選びやすいです。

まとめ

  • カヴァはDOとして管理されるスペインのスパークリングで、アペラシオンは法的に保護・規定された原産地呼称である。
  • パエリアとは味覚の同調・補完の考え方で合わせると成功しやすい。魚介には辛口のカヴァ、肉や複雑な具材には果実味やロゼが有効。
  • 製法表示を確認する。メトード・トラディショネルは澱抜きを経る瓶内二次発酵、シャルマ方式はフレッシュな果実味、ガス注入法は簡便な方法である。

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