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ボナルダとは|アルゼンチン第2の品種

ボナルダとは|アルゼンチン第2の品種

ボナルダはアルゼンチンでマルベックに次ぐ主要な黒ブドウ品種。味わい特性、産地と歴史、ペアリングや日本での入手性と代替案を初心者向けに解説します。

ボナルダの基本情報

項目内容
タイプ赤ワイン(黒ブドウ品種)
主な産地アルゼンチン(メンドサ、サンフアン等)
味わいの傾向ミディアム〜フルボディ、赤系果実、プラム、柔らかなタンニン
グラス若いタイプはチューリップ型、複雑さを楽しむならバルーン型
入手性(日本)専門店や一部輸入ショップで見つけやすいが、マルベックほど流通していない
代替品種マルベック、メルロー(果実味と柔らかさが近い)

ボナルダの特徴

味わいとスタイル

ボナルダは一般に果実味が豊かで、チェリーや赤すぐり、プラムの香りが感じられます。酸味は中程度からしっかり目で、タンニンは柔らかく収斂感が穏やかになる傾向があります。そのため若いうちから飲みやすいスタイルが多く、軽めの樽熟成を施したものはスパイスやバニラのニュアンスを帯びます。ボディはミディアム〜フルボディの範囲で、多彩な醸造法に対応します。

栽培上の特徴

乾燥と日照の強いアルゼンチンの気候に適応しやすく、比較的高い収量を得られる品種です。灌漑によるコントロールで果実の濃度や酸のバランスを整えやすく、メンドサやサンフアンといった内陸の主要産地で広く栽培されています(出典: INTA)。土壌や栽培管理により、フレッシュな果実味重視のワインから濃厚な熟成向けワインまで作られます。

産地と歴史

かつてアルゼンチンの“ボナルダ”はイタリア起源と記述されることがありましたが、DNA解析により起源や系統に関する理解が見直されました。UCデービスのキャロル・メレディス博士らの研究は、従来の仮説に修正を促す重要な手がかりを与えています(出典: UCデービス キャロル・メレディス博士の研究)。栽培面では、アルゼンチン国内の栽培面積はマルベックに次ぐ位置づけであると報告されています(出典: OIV 2018年統計)。地域的にはメンドサが中心で、移民期に持ち込まれた品種群の一つとして定着しました(出典: INTA)。詳細な系譜や同名異種の問題は専門文献や品種データベース(Vitis International Variety Catalogue など)で整理されています(出典: VIVC)。

テイスティングとサービス

サービングとグラス選び

若くフレッシュなボナルダは香りを立たせやすいチューリップ型グラスが適します。一方、果実味と樽由来の複雑さを楽しみたい場合はバルーン型グラスを使うと、アロマが広がり余韻を感じやすくなります。温度は15〜18℃が目安で、若いワインはやや低めに、熟成タイプはやや高めに設定するとよいでしょう。デキャンタは強い還元臭や若いアロマを和らげたいときに有効です。

テイスティングのポイント

色合いは明るいルビーから濃い紫まで幅があります。香りは赤系果実や干しプラム、軽いスパイスや花のニュアンスが特徴です。口中では果実味の豊かさと程よい酸がバランスを作り、タンニンはやわらかく味わいを支えます。樽熟成されたタイプはトーストやバニラのニュアンスが重なります。

料理との相性(ペアリング)

ボナルダは果実味と柔らかなタンニンが特徴のため、幅広い料理に合わせやすいです。ここでは味覚の同調・補完の観点でおすすめを紹介します。

  • グリルした赤身肉(同調)— 旨味と香ばしさがワインの果実味と同調します。
  • トマト系パスタ(同調)— トマトの酸味とワインの酸味が響き合い、全体のバランスが整います。
  • 鶏肉のロースト(補完)— ワインの酸味が脂の重さを補完して軽快に感じさせます。
  • ややスパイシーな煮込み(補完)— スパイスがワインの果実味と重なり、味わいが調和します。

入手性と代替提案

日本での入手難易度は「中程度〜やや入手しにくい」です。輸入量はマルベックほど多くないため、専門の輸入店やワインショップ、オンラインの輸入サイトで探すのが見つけやすい方法です。飲食店ではアルゼンチンワインのリストに載ることが多い一方、スーパー流通は限定的です。

代替品種としては、アルゼンチンらしい果実味とボディ感を求めるならマルベック、柔らかなタンニンとまろやかさを重視するならメルローが挙げられます。どちらも日本国内で入手しやすく、ボナルダと似た満足感を得やすい選択肢です。

まとめ

  • アルゼンチンで広く栽培される黒ブドウ品種で、マルベックに次ぐ重要品種とされる(出典: OIV 2018年統計)。
  • DNA解析により従来の起源説が見直されており、品種系譜は専門機関の研究を参照するとよい(出典: UCデービス キャロル・メレディス博士の研究、VIVC)。
  • 日本では専門店やオンラインで入手するのが現実的。似た味わいの代替はマルベックやメルローが使いやすい。

参考出典: OIV(国際ブドウ・ワイン機構)2018年統計、UCデービス(キャロル・メレディス博士のDNA解析研究)、INTA(アルゼンチン国立農業技術研究所)、Vitis International Variety Catalogue(VIVC)。

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