WSET Level 2の難易度と勉強法|入門レベル
WSET Level 2の難易度と効果的な勉強法を初心者向けに解説します。試験の構成、実践的なテイスティング手順、温度やグラス選びまで具体的な対策を紹介します。
WSET Level 2の概要
WSET Level 2はワインの基礎を体系的に学ぶ資格です。出題は選択式(マルチプルチョイス)が中心で、テイスティング評価も含まれます。学習時間の目安は初心者で40〜80時間程度が多く、ワイン用語や主要なブドウ品種、産地の特徴、醸造の基礎知識を押さえる必要があります。
試験の難易度と合格のポイント
難易度は「入門〜初級寄りの中級」と言えます。専門用語は出てきますが、定義を覚えれば対応できます。合格のポイントは次の3点です:①用語や品種の基礎を正確に覚えること、②テイスティングの型(外観・香り・味わい)に沿った観察を習慣化すること、③過去問題や模擬テストで時間配分に慣れること。選択式なので得点源を意識して得意分野を伸ばすのも有効です。
具体的な勉強スケジュール(8週間プラン)
- 1週目:テキストを通読し、用語・主要品種・産地をざっくり把握する(目安10時間)。
- 2〜3週目:品種ごとの特徴、スタイル、主要産地を深掘り。図や表で整理する(目安20時間)。
- 4週目:醸造過程と品質に影響する要素(熟成、発酵、樽等)を学ぶ(目安8〜10時間)。
- 5週目:テイスティングの基本を学び、評価シートに沿って毎日1本を観察する(目安10時間)。
- 6週目:過去問題・模擬試験を実施し、時間配分と弱点を洗い出す(目安10時間)。
- 7週目:弱点補強と反復学習。グループ学習や講座でフィードバックを得る(目安8時間)。
- 8週目:直前チェックと軽い復習。睡眠と体調管理に注力する。
実践的なテイスティング手順
テイスティングは型に沿って短時間でポイントを押さえることが重要です。手順は以下の通りです。
- 1. 外観:色調(若い・熟成)、濃淡、粘性を観察する。
- 2. 香り:軽くスワリングして香りの強さ、主なアロマ(果実、花、スパイス、樽由来)を分類する。
- 3. 味わい:酸味、甘味、タンニン(渋み)、アルコール感、ボディ、余韻を評価する。
- 4. 総合評価:ワインのスタイル、品質レベル、推定ブドウ品種や産地を述べる。
練習方法としては、評価シートを用意して毎回同じ項目を記録すること。写真やメモで比較し、週ごとに自分の判定の一貫性をチェックしてください。グループで意見を交換すると、表現の幅と識別力が向上します。
温度管理とグラス選びの基本
"温度が低いと渋みや苦味が強調され、温度が高いとアルコール感が立ちやすくなります。適温で飲むことで、ワイン本来の香りと味わいのバランスが最も良く感じられます。
WSETの勉強では、テイスティングでワイン本来の表情を出すことが大切です。以下の表はワインタイプ別の標準的な適温です。数値は目安として覚えてください。
| ワインタイプ | 適温 |
|---|---|
| フルボディ赤 | 16-18℃ |
| ミディアムボディ赤 | 14-16℃ |
| ライトボディ赤 | 12-14℃ |
| フルボディ白 | 10-12℃ |
| ライトボディ白 | 8-10℃ |
| スパークリングワイン | 6-8℃ |
| 甘口・デザートワイン | 6-8℃ |
テイスティングの場では、グラスと温度を揃えることで比較がしやすくなります。グラス選びの標準ガイドは次の通りです。
| ワインタイプ | 推奨グラス |
|---|---|
| フルボディ赤 | チューリップ型 |
| ライトボディ赤 | バルーン型 |
| 白ワイン全般 | チューリップ型 |
| スパークリングワイン | フルート型 |
実践性を高めるための具体的手順と代替案
試験対策と日常の練習に使える具体手順を示します。専門器具がない場合の代替案も併記します。
- 具体的な手順:1) 毎回評価シートを用意し、外観→香り→味わいの順で記録する。2) 香りは果実・花・スパイス・木質などカテゴリで分ける。3) 味わいは酸味・甘味・タンニン(渋み)・アルコール感・ボディで点数化する。
- 代替案:専用グラスがない場合は透明でステム(脚)のある普通のワイングラスを使用する。温度管理は冷蔵庫や氷水(氷+水)で代用する。温度計がなければ、ボトルの冷たさで判断する(冷たいが冷たすぎない程度を目安に)。
- 失敗回避(やってはいけないこと):香りを強く息で吸い込む、香りを嗅ぎすぎて疲れる、評価を直感だけで決める。テイスティング中に香りを混乱させないため、強い香りの食品を避ける。
よくある失敗と対策
初心者が陥りやすい失敗とその回避策をまとめます。
- 失敗:用語を丸暗記して意味を理解していない。対策:用語を実例(ワイン名や香りの具体例)と結びつけて覚える。
- 失敗:テイスティングの評価が毎回ブレる。対策:同じ評価シートで反復し、記録を見返して判断基準を統一する。
- 失敗:温度管理を怠る。対策:適温目安(例:フルボディ赤 16-18℃、ライトボディ白 8-10℃)を覚え、冷蔵庫・氷水で調整する。
参考ツールと学習リソース
- テキスト(WSET公式テキスト)と過去問題集を併用する。
- 評価シート(自作でも可)で記録を習慣化する。
- グループ学習や講座でフィードバックを得ると効率が上がる。
まとめ
重要ポイントを3つに絞ってお伝えします。
- 基礎知識を体系的に学ぶ:用語・主要品種・産地・醸造の基礎を押さえることが合格の土台です。
- テイスティングは型に沿って反復する:外観→香り→味わいの評価を記録し、一貫性を高めることが得点に直結します。
- 温度とグラスを整える:適温(例:フルボディ赤 16-18℃、ライトボディ白 8-10℃)と推奨グラス(チューリップ型、バルーン型、フルート型)でワイン本来の表情を引き出してください。
最後に:十分な練習と復習で確実に力がつきます。試験直前は睡眠と食事に気を配り、実力を最大限に発揮してください。