楽しみ方(追加)5分で読める

ワインエキスパート試験とは|ソムリエとの違い

ワインエキスパート試験とは|ソムリエとの違い

ワインエキスパート試験の概要とソムリエとの違い、出題分野や実践的な勉強法、適温とグラス選びまで初心者向けに解説します。試験対策の具体手順も紹介。

ワインエキスパート試験とは

ワインエキスパート試験は、ワインに関する理論知識とテイスティングの基礎を評価する試験です。出題はブドウ品種、主要産地、醸造の基礎、保存・サービスの知識、テイスティング(外観・香り・味わいの分析)などが含まれます。名称や形式は主催団体によって異なる場合があるため、受験要項は事前に確認してください。

ソムリエとの違い

両者は重なる知識領域がありますが、目的と評価の重心が異なります。ワインエキスパート試験は学術的・理論的な知識とテイスティング力の評価に重点が置かれることが多いです。一方、ソムリエは接客やサービス技術、ワインの提供方法、ペアリング提案など実務スキルも含めて評価されます。

試験の出題分野と勉強法

主要な出題分野

  • ブドウ品種の特徴(代表的な黒ブドウ品種・白ブドウ品種)
  • 主要産地と地理、気候の特徴
  • 醸造工程と用語(例: マロラクティック発酵、シュール・リー)
  • テイスティングの観察項目(外観・香り・味わい)
  • 保存・提供(温度管理、デキャンタの扱いなど)

効率的な学習の進め方

短期集中で暗記するのではなく、体系的に学ぶのが合格への近道です。まず教科書で用語と基礎を押さえ、次に産地や品種ごとに代表特徴をノート化します。テイスティングは週に数本、観察→メモ→比較を繰り返すことが大切です。模擬問題や過去問で出題形式に慣れ、時間配分を確認してください。

テイスティングの実践手順

基本の流れ(具体的手順)

  • 1. 観察:グラスを傾けて色調や透明度を確認する。
  • 2. 香り:軽くスワリング(グラスを回す)して第一印象を嗅ぐ。香りの強さとタイプをメモする。
  • 3. 味わい:少量を含み、酸味・果実味・タンニン(渋み)・アルコール感・余韻を順に評価する。
  • 4. 総合判断:バランスと熟成可能性などを短くまとめる。

代替案:専用グラスがない場合は、透明で高めの飲み口のグラスを使い、清潔にしてから行ってください。温度計がない場合はボトルを手で触り、冷たすぎるかどうかを判断する方法も有効です(後述の基準を参照)。

温度とグラスの基礎

"

温度が低いと渋みや苦味が強調され、温度が高いとアルコール感が立ちやすくなります。適温で飲むことで、ワイン本来の香りと味わいのバランスが最も良く感じられます。

以下はワインタイプ別の標準的な適温と、グラス選びの目安です。試験対策としても、適温とグラスの理解はサービスやテイスティングで役立ちます。

タイプ適温推奨グラス
フルボディ赤16-18℃チューリップ型
ミディアムボディ赤14-16℃チューリップ型
ライトボディ赤12-14℃バルーン型
フルボディ白10-12℃チューリップ型
ライトボディ白8-10℃チューリップ型
スパークリング6-8℃フルート型
甘口・デザートワイン6-8℃チューリップ型

冷やし方の具体例:冷蔵庫での目安や急冷方法を覚えておくと便利です。スパークリングは冷蔵庫で3時間以上、または氷水(氷+水)に20〜30分浸けると6-8℃付近に近づきます。赤ワインは冷蔵庫から出して30分(フルボディ赤は30分前、ライトボディ赤は20分前の目安)で適温に近づきます。

実践的な準備と代替方法

  • 温度計がない場合:手の甲でボトルの冷たさを確認し、白は『冷たいが持てる程度』、赤は『ひんやりする程度』を目安にする。
  • 急冷が必要なとき:バケツに氷と水を入れてボトルを浸す(氷だけより氷水が効率的)。
  • グラスが揃わない場合:透明で脚付きのグラスを使い、香りを逃がさないように軽く口を寄せて嗅ぐ。
  • デキャンタがない場合:サーブ後にグラスで空気に触れさせる(数分置く)ことで香りが開く場合がある。

よくある失敗とやってはいけないこと

  • 赤ワインを室内の暑い場所に長時間放置する:日本の夏の室温は25-30℃になるため、風味が崩れやすい。
  • 白ワインを冷やしすぎる:10-12℃が適した白を6℃近くまで冷やすと香りが閉じることがある。
  • 氷を直接大量に入れて薄める:香りやバランスが失われるので、本格的な場面では避ける。
  • 試験練習で一度に多数の銘柄を正しく分析しようと急ぐ:時間を区切って少数を深掘りする方が身につく。

失敗回避のポイントは事前準備と観察です。温度管理やグラス選びをあらかじめ整え、テイスティングではまず外観と香りに集中してください。

まとめ

  • ワインエキスパート試験は理論とテイスティング重視。ソムリエはさらにサービス技術が求められる。
  • 適温管理とグラス選びはテイスティングの基本。各タイプの適温は明確に覚える(例: フルボディ赤16-18℃、スパークリング6-8℃)。
  • 実践は反復と記録が鍵。具体的手順を守り、代替方法を用意して失敗を避ける。

この記事はワインエキスパート試験の理解と準備を目的としています。受験要項や出題範囲は主催団体によって変わるため、正式な案内を必ず確認してください。

関連記事