唐揚げに合うワイン|鶏・タコ・竜田揚げ

唐揚げに合うワイン|鶏・タコ・竜田揚げ

唐揚げに合うワインを部位や味付け別に解説。鶏、タコ、醤油ベースの竜田揚げそれぞれの相性と科学的な理由、選び方のコツを初心者向けに紹介します。

唐揚げに合うワインの基本

唐揚げに合うワインを考える基本は「味の軸」を見ることです。素材(鶏・タコ)と下味(塩、醤油、にんにく、スパイス)、衣の厚さ、油の重さが軸になります。軽めの味付けやレモンを添えるタイプには酸味や泡があるワインが合います。にんにくや濃い醤油だれ、スパイシーな味付けには果実味が豊かな赤ワインやミディアムボディの赤が相性良好です。

相性ワインタイプ理由
◎ベストスパークリングワイン(辛口)泡と酸味が油をリフレッシュし、衣のサクサク感を引き立てる
◎ベストシャルドネ(樽熟成タイプ)コクのある揚げ物と香ばしさが同調する
○良いピノ・ノワール軽やかなタンニンが鶏肉の旨みと調和する
○良いマルベック濃い醤油ダレやスパイスに果実味が同調・補完する
△まあまあソーヴィニヨン・ブランさっぱり系の唐揚げなら◎だが、濃い味付けには負けることがある

鶏・タコ・竜田揚げそれぞれの選び方

鶏の唐揚げ

もっとも一般的な鶏の唐揚げは、下味に醤油やにんにくが効いていることが多いです。こうした場合は酸味と果実味のバランスが取れたワインが向きます。スパークリングワインは油をリフレッシュします。樽香のあるシャルドネは香ばしい衣と同調して満足感を与えます。赤ならピノ・ノワールが軽やかなタンニンで鶏肉の旨みを引き立てます。

タコの唐揚げ

タコは噛みごたえがあり、旨みがしっかりしています。比較的さっぱりした下味が多いので、酸味を持つ白ワインや軽めのロゼが合います。ソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリは、海の風味を引き立てつつ衣の油分を洗い流す役割を果たします。スパークリングワインも相性が良く、食感との対比が楽しめます。

竜田揚げ(醤油ベースの味付け)

竜田揚げは醤油や生姜で下味を付けたものが多く、香ばしさと塩気が特徴です。こうした濃いめの和風味には、果実味と程よい酸味を持つ赤ワインがよく合います。マルベックやテンプラニーリョのような果実味がある黒ブドウ品種のワインは、醤油のコクと同調・補完して旨みを引き出します。軽めの白なら樽熟成したシャルドネで香ばしさに寄せる選択肢もあります。

科学的な理由と味の変化

唐揚げにワインを合わせる際の科学的な説明は、タンニンとタンパク質の相互関係を味覚の観点で捉えると分かりやすいです。タンニンとタンパク質の味覚の同調・補完により、ワインの渋みが和らぎ、収斂感が穏やかになることで肉の旨みが感じやすくなります。これは口中での味わいの同調や補完による効果であり、言い換えればワインの風味と料理の風味が響き合うためです。

また脂っこさに対してはワインの酸味や泡が有効です。酸味が脂の重さをリフレッシュし、スパークリングワインの泡は口内のテクスチャーを切り替えて次の一口をより楽しませます。さらに揚げたときに生まれる香ばしさ(メイラード香)と樽香やトースト香が同調すると、香りの複雑さが増して満足感が高まります。

合わせ方のコツ

  • 温度はワインタイプに合わせる。白は6〜10℃、スパークリングは5〜8℃、赤は12〜16℃が目安。
  • レモンや香草はアクセント。柑橘やハーブで酸味や爽やかさを追加すると軽めの白やロゼが活きる。
  • ソース別に考える。塩系は泡や白、にんにく醤油や甘辛ダレは果実味のある赤を選ぶ。
  • グラスはチューリップ型グラスを基準に。香りを集めつつ飲みやすさを保てる。
  • 揚げたては熱と油で味わいが強くなるため、やや冷ましたタイミングでワインを合わせるとバランスが良い。

避けたい組み合わせ

極端に軽い白ワインは、濃口の醤油だれやスパイシーな唐揚げに負けてしまうことが多い点に注意してください。また、強すぎるタンニンの赤ワインは繊細なタコの唐揚げの風味を覆い隠すことがあります。味付けの強さとワインの主張のバランスを意識しましょう。

まとめ

  • 素材と味付けに合わせて選ぶ。軽い味付けにはスパークリングや白、濃い味付けには果実味のある赤が合う。
  • タンニンとタンパク質は味覚の同調・補完を生み、渋みが和らぐことで旨みが引き立つ。
  • 温度と泡・酸味の使い分けで油っこさをリフレッシュし、食感や香ばしさと同調させると相性が良くなる。

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