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海外ワイナリー巡り入門|初めての訪問ガイド

海外ワイナリー巡り入門|初めての訪問ガイド

海外ワイナリー巡り入門。訪問前の準備、テイスティング作法、持ち物、温度・グラス選び、現地での失敗回避まで初心者向けにわかりやすく解説します。

出発前の準備

予約とスケジュール管理は基本です。人気のワイナリーは試飲や見学が時間帯で区切られるため、公式サイトかメールで事前に予約しましょう。英語や現地語に不安がある場合は、翻訳アプリの準備や、簡単なフレーズ(例: "tasting"、"tour")をメモしておくと安心です。

現地での移動と服装

ぶどう畑は歩くことが多いので、歩きやすい靴と日除け対策が必須です。見学中は匂いの強い香水や強い味の食べ物を避けると、テイスティングの邪魔になりません。車で訪れる場合は、運転する人は試飲を控えるマナーを守りましょう。

テイスティングの基本手順

  • グラスに注がれた量を確認する(通常は30〜60ml)。
  • 香りを見る:グラスを軽く回して香りを引き出す。香りを深く吸い込む。
  • 味わいを確認する:小さな一口で口全体に行き渡らせ、果実味、酸味、渋みのバランスをチェックする。
  • 余韻を感じる:飲んだ後の残り香や余韻の長さを確認する。
  • 吐き出すか飲むか:訪問中は吐器に吐き出す選択も可。購入検討なら少量を飲む。

温度とグラスの基本

温度が低いと渋みや苦味が強調され、温度が高いとアルコール感が立ちやすくなります。適温で飲むことで、ワイン本来の香りと味わいのバランスが最も良く感じられます。以下はタイプ別の目安です。

タイプ適温推奨グラス
フルボディ赤16-18℃チューリップ型
ミディアムボディ赤14-16℃チューリップ型
ライトボディ赤12-14℃バルーン型
フルボディ白10-12℃チューリップ型
ライトボディ白8-10℃チューリップ型
スパークリング6-8℃フルート型
甘口・デザートワイン6-8℃チューリップ型

現地での実践テクニック

適温を確認する簡単な方法や代替手段を紹介します。ワインサーモメーターがあれば正確ですが、ない場合の代替方法も覚えておきましょう。

  • 冷やしたいとき:氷水(氷+水)にボトルを20〜30分浸ける。スパークリングは20分程度で適温になります。
  • 急冷の代替:冷凍庫に入れる場合は15分刻みで様子を見る(凍結に注意)。
  • 温度を上げたい赤:ボトルを手で包み30分ほど置くか、数分間グラスを手で温める。
  • 温度測定がない場合:白ワインはボトルが冷たいが冷たすぎない程度、赤ワインはひんやりする程度を目安にする。

購入・配送・保管のポイント

ワイナリーで購入する場合、輸送と税関のルールを確認してください。短期間の持ち帰りなら保冷バッグやクーラースリーブが役立ちます。長期保管する場合はワインセラーや涼しい場所で15〜18℃程度を目安に保管します(赤ワインの長期保存に適した温度は16±2℃程度が一般的です)。

失敗しやすい点とやってはいけないこと

  • 香水や強い香りのする食べ物をつけたまま試飲すること。→香りの判断が狂うので、事前に洗い流すか控える。
  • 赤ワインを日本の夏の室温(25〜30℃)で長時間放置すること。→飲む前に冷蔵庫で30分程度冷やす。
  • スパークリングを温かい環境で保管・開栓すること。→氷水で20分冷やしてから開ける。
  • ワインを直接氷で冷やして薄めること(氷を入れる)。→風味が薄まるので、どうしてもなら保冷剤やクーラースリーブを使う。

現地でのコミュニケーションとマナー

試飲ルームでは落ち着いた声の大きさで話し、ガイドやスタッフへの質問は簡潔に。気に入ったワインがあれば、産地やヴィンテージ、醸造方法(例: 樽熟成、シュール・リーなど)について簡単に尋ねると理解が深まります。写真撮影の可否は事前に確認しましょう。

初心者が知っておきたい用語の簡単説明

  • テロワール:土地・気候・人的要素の総体。産地説明でよく出る言葉です。
  • シュール・リー:澱と接触させて熟成する手法。厚みのある味わいになります。
  • デキャンタ:ワインを空気に触れさせる容器。渋みを穏やかにする目的で使います。

まとめ

海外ワイナリー巡りは準備とマナーがあればより楽しめます。テイスティングの基本手順と温度管理、グラス選びを押さえておくと、同じワインの印象が大きく変わります。

  • 事前予約と服装・移動の準備を整えること。歩きやすい靴と日除け対策を用意する。
  • テイスティングは香り→味わい→余韻の順で。必要なら吐器を使って無理せず回る。
  • 温度管理を重視する。タイプ別適温(例: フルボディ赤16-18℃、スパークリング6-8℃)と推奨グラスを守ると味わいが引き立つ。

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