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ボルドーシャトー巡り|格付けシャトー訪問ガイド

ボルドーシャトー巡り|格付けシャトー訪問ガイド
#フランス#ボルドー

ボルドーシャトー巡りの実践ガイド。格付けシャトーの見学準備、畑とワインの基礎、試飲時の適温・グラス選び、訪問での具体的手順と失敗回避法を分かりやすく解説します。

ボルドーシャトー巡りの魅力

ボルドーシャトー巡りは、歴史ある格付けシャトーと多様なテロワールを直接体感できる体験です。メドック地区の粘土質・砂利質の畑や、サンテミリオンやポムロールの石灰質土壌、グラーブのガロンヌ河畔といった地形の違いがワインに反映されます。マルゴー、ポイヤック、サン・ジュリアンといった有名クリュの存在は、訪問の目的になります。

訪問前の準備と予約のポイント

  • シャトーへの事前予約と訪問可能時間の確認。英語やフランス語の案内が多いため、希望があれば通訳やガイド有無を確認する。
  • アクセス手段の確認。レンタカーかツアー利用のどちらが便利かを検討する。
  • 見学マナー:畑に入る場合の服装は汚れてもよい靴と、雨具を用意する。写真撮影可否は事前確認する。
  • テイスティングの目的を決める。ヴィンテージや特定キュヴェを試したい場合は事前に依頼する。

シャトーでの試飲:実践ガイド

試飲では順序が大切です。ライトボディからフルボディへ、白ワインから赤ワインへと進むと舌が疲れにくくなります。まず見た目で色調を確認し、香りを開かせるために軽く回してから嗅ぎます。口に含んだら数秒間ワインを動かして香りと味わいを確かめます。デキャンタ(デキャンタ)は古いヴィンテージや強いタンニンの赤ワインに使うと、香りが穏やかになることがあります。

温度に関する基本知識

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温度が低いと渋みや苦味が強調され、温度が高いとアルコール感が立ちやすくなります。適温で飲むことで、ワイン本来の香りと味わいのバランスが最も良く感じられます。

タイプ適温
フルボディ赤16-18℃
ミディアムボディ赤14-16℃
ライトボディ赤12-14℃
フルボディ白10-12℃
ライトボディ白8-10℃
スパークリング6-8℃
甘口・デザートワイン6-8℃

ボルドーで出会う多くの赤ワインはフルボディ寄りかミディアムボディです。ボトルが冷蔵庫にある場合、フルボディ赤は飲む前に30分ほど室温に戻すと16-18℃付近に近づきます。軽い赤は20分程度で12-16℃台に。テイスティングの順序と温度管理を調整すると、同じワインでも印象が変わります。

グラス選びの基準

  • フルボディ赤:チューリップ型グラス
  • ライトボディ赤:バルーン型グラス
  • 白ワイン全般:チューリップ型グラス
  • スパークリング:フルート型グラス

現地のシャトーでは専用グラスを用意している場合が多いです。用意がないときは、飲み比べの際にガラスの形状が香りの広がりに与える影響を観察してみてください。

具体的な手順と代替案(試飲と温度管理)

  • 1. ボトルのラベルを確認し、どの品種・ヴィンテージかを確かめる。
  • 2. グラスに注ぎ、色を確認する(透明度や縁の色)。
  • 3. グラスを軽く回して香りを出す。深く嗅いで主な香りをメモする。
  • 4. 少量を口に含み、舌全体で味わう。酸味、果実味、タンニン、余韻を意識する。
  • 5. 必要ならデキャンタで30分〜数時間のデキャンタを試す(ヴィンテージやタンニンにより効果が異なる)。

専門器具がない場合の代替案:適温にするには氷水(氷+水)にボトルを20-30分浸すと効果的です。短時間で冷やしたい場合は氷水に塩を少量入れることで冷却効率が上がります(やりすぎに注意)。温度計がなければ、ボトルを手で触って「冷たいが凍っていない」状態を目安にします。

現地で気をつける失敗とやってはいけないこと

  • 許可なく畑や施設に立ち入ること。立ち入り可否は必ず確認する。
  • 赤ワインを高温の車内に長時間放置すること。アルコール感が強くなりやすい。
  • 高級な白ワインを冷凍庫に入れて凍らせること。香りが閉じる恐れがある。
  • 試飲で一つのワインを飲みすぎて次の比較ができなくなること。少量で比較する。

特に注意したいのは温度管理です。冷たすぎると香りが閉じ、温かすぎるとアルコール感が目立ちます。適切な温度で提供されているかを確認し、必要なら優しく温める(グラスを手で包むなど)か、冷やし直すよう依頼しましょう。

訪問後の楽しみ方とメモの取り方

試飲したワインは簡潔にメモを残すとよいです。品種、ヴィンテージ、香りのキーワード、温度、グラス形状、合わせたい料理イメージを書き留めると後で比較しやすくなります。気に入ったワインは購入や後日オンラインで確認するためのラベル写真を撮影しておくと便利です(撮影可否を確認してください)。

まとめ

  • 事前予約とテロワールの基礎知識を持って訪問することで体験の質が上がる。
  • 試飲はワインタイプごとの適温(例:フルボディ赤 16-18℃)と適切なグラス(チューリップ型など)で行うと香りと味わいが明瞭になる。
  • 実践的な手順(順序、温度管理、代替冷却法)を守り、やってはいけないことを避けると失敗が少ない。

さらに深く知るには、訪問先のシャトー説明や各地区(Médoc、サンテミリオン、ポムロール、グラーブ)の土壌と代表的な黒ブドウ品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー等)を調べると、試飲の理解が深まります。

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