カヴァに使われるブドウ品種|マカベオ・チャレッロ・パレリャーダ
カヴァで伝統的に用いられるマカベオ・チャレッロ・パレリャーダの特徴と役割、製法ごとの違い、飲み方や料理との味覚の同調・補完をわかりやすく解説します。
カヴァとは
カヴァはスペインのスパークリングで、法的に保護・規定された原産地呼称に基づく代表的なスタイルを指します。伝統的には瓶内で二次発酵させる製法が主流で、当地の白ブドウ品種を中心にブレンドして造られます。ラベルを見る際は製法や甘辛度の表示を確認すると選びやすくなります。
主要3品種とその役割
マカベオ
マカベオはカヴァで古くから使われる白ブドウ品種です。穏やかな酸とやわらかな果実味を持ち、ブレンドにおいてボディと丸みを与える役割を果たします。樽を用いるスタイルやシュール・リーの技法と組み合わせると旨みや複雑さが増すことがあります。
チャレッロ
チャレッロは酸がしっかりとした品種で、ワインに骨格や長い余韻をもたらします。果実味に加えてハーブや土っぽさを感じさせる要素が出ることがあり、瓶内二次発酵による熟成と相性が良く、全体のバランスを引き締めます。
パレリャーダ
パレリャーダは繊細で上品な香りを持ち、ワインに清潔感や軽やかさを加えます。ブレンド比率を調整することでフレッシュさや飲みやすさをコントロールしやすく、食事に寄り添うスタイルづくりに向きます。
栽培とブレンドの考え方
生産者は土壌や気候に応じて各品種を組み合わせ、目的とするスタイルを狙います。チャレッロで骨格を作り、マカベオで丸みを補い、パレリャーダで繊細さを出すといった配分が基本です。単一品種でのカヴァも存在しますが、多くはセパージュ(ブレンド比率)で個性を生かします。
製法とスタイルの違い
カヴァは主に瓶内二次発酵を用いますが、他の製法も使われます。以下の特徴を押さえておくとスタイル選びがしやすくなります。
- 瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル、澱抜きを経る): きめ細かな泡と熟成由来の香ばしさが出る。カヴァの伝統的な方法。
- タンク内二次発酵(シャルマ方式、フレッシュな果実味を保つ): 大型タンクで二次発酵し、フレッシュ感のある軽快なスパークリングになる。
- 炭酸ガス注入(ガス注入法): 完成したワインに炭酸を注入する簡便な方法。果実味主体のライトな製品に用いられる。
瓶内二次発酵では澱と接触する期間が風味を複雑にします。澱を抜く工程(デゴルジュマン)を経てドサージュを行い、甘辛度を整えます。カヴァのラベルでは製法表記や甘辛度表示を確認しましょう。
甘辛度の目安
| 表記 | 味わい | 残糖量(g/L) |
|---|---|---|
| ブリュット・ナチュール | 極辛口 | 0-3 |
| エクストラ・ブリュット | 辛口 | 0-6 |
| ブリュット | 辛口(標準) | 0-12 |
| エクストラ・ドライ | やや辛口 | 12-17 |
| セック | やや甘口 | 17-32 |
| ドゥミ・セック | 甘口 | 32-50 |
| ドゥー | 極甘口 | 50以上 |
飲み方とペアリング
サービス温度はよく冷やして6〜10℃程度が目安です。グラスはフルート型やチューリップ型で香りと泡立ちを楽しんでください。フレッシュなカヴァは前菜やシーフードと味覚の同調・補完を生み、熟成系は揚げ物やクリーミーな料理とよく合います。例えば、シーフードのカルパッチョとは酸味とミネラルが同調し、揚げ物とは酸味が脂を味覚的にリフレッシュして補完します。
- 前菜やタパス: 軽やかな果実味と酸が同調する
- 揚げ物(天ぷら、フライ): 酸味が脂の重さを補完する
- 生ハムや塩味の強い料理: 果実味が旨みの橋渡しになる
選び方のポイント
- 用途を決める: 食事と合わせるか、食前酒にするかで甘辛度や熟成感を選ぶ
- 製法を確認する: 瓶内二次発酵なら熟成香が期待でき、シャルマ方式ならフレッシュ感重視
- ラベルの品種表記を見る: マカベオ・チャレッロ・パレリャーダの配合や単一品種表記を参考にする
アペラシオンと表記の補足
アペラシオンとは法的に保護・規定された原産地呼称を指します。カヴァはスペインのアペラシオン制度の下で定められたルールに従って生産されます。
まとめ
- マカベオは丸みと旨み、チャレッロは酸と骨格、パレリャーダは繊細さを与え、三者のバランスがカヴァの個性を作る。
- 製法でスタイルが大きく変わる。瓶内二次発酵(メトード・トラディショネル)は熟成香ときめ細かい泡を生む。
- ペアリングでは味覚の同調・補完を意識すると選びやすい。フルート型やチューリップ型のグラスで冷やして楽しむのがおすすめ。