AOP・IGP・VdFの違い|新EU表記の読み方ガイド

AOP・IGP・VdFの違い|新EU表記の読み方ガイド

AOP・IGP・VdFの違いを初心者向けにわかりやすく解説。ラベルの読み方と選び方、法的な違いやワイン6タイプも紹介します。

AOPの意味と特徴

AOP(Appellation d'Origine Protégée)は、原産地と製法が法的に保護された表示です。産地の境界、許可されたブドウ品種、収量、醸造方法などが細かく定められています。ラベルにAOPとあるワインは、その土地(テロワール)を表現することが重視されます。代表的な産地名がラベルに出るため、産地を手がかりにスタイルを予想しやすいのが利点です。

IGPの意味と特徴

IGP(Indication Géographique Protégée)は、地域名表示を保護しつつ、AOPほど厳格ではない基準で品質を保障する表示です。許可される品種や醸造の幅が広く、地域性を示しながらも醸造家の裁量が大きいのが特徴です。果実味や新しいスタイルを求めるワインに多く、ラベルにはIGPと地域名が記されます。

VdFの意味と特徴

VdF(Vin de France)は以前の“テーブルワイン”にあたる表記で、ブドウの産地を国単位で表示できる柔軟なカテゴリーです。ブレンドや品種表示に制約が少なく、ヴィンテージや品種を前面に出したい生産者に向きます。ラベル表記の自由度が高い反面、地域特性の保証はAOPに比べ低い点に注意してください。

AOP・IGP・VdFの比較表

ラベルの読み方とチェックポイント

  • 表示(AOP / IGP / Vin de France)を最初に見る
  • 産地名(AOPなら小区画やクルが示されることがある)
  • ブドウ品種表記(VdFやIGPは明確に品種名が出る場合が多い)
  • ヴィンテージ(収穫年)とアルコール度数の確認
  • 生産者名や醸造法の記載(樽熟成やシュール・リー等)

ワインの基本として知っておきたい科学的なしくみ

発酵とは酵母が糖をアルコールと二酸化炭素に分解する過程です。一次発酵で果汁の糖がアルコールに変わることでワインが生まれます。さらにマロラクティック発酵(MLF)は、乳酸菌によりリンゴ酸が乳酸に変換される過程で、酸味が穏やかになり口当たりがまろやかになります。これらの基本を押さえるとラベルにある製法表示の意味が分かりやすくなります。

ワインの6つのタイプ

  • 赤ワイン
  • 白ワイン
  • ロゼワイン
  • スパークリングワイン
  • 酒精強化ワイン
  • オレンジワイン

歴史的な事実と出典の例

ワインの起源については、約8,000年前、ジョージア(考古学的調査)という研究が示されています(出典表記例:考古学的調査報告)。「パリスの審判」は1976年、スティーブン・スパリュア主催のブラインドテイスティングであり、新世界ワインが注目を集めるきっかけとなりました(出典表記例:1976年の大会記録)。また、DNA解析により品種の起源や親子関係が解明されてきました。たとえば1996年にDNA解析でカベルネ・ソーヴィニヨンの親品種が特定された(出典: UCデービス、Carole Meredith教授らの研究)のように、研究機関と研究者名を確認できる史実は信頼性が高い分類の根拠になります。

選び方の実践アドバイス

目的別の見方を覚えると買い物が楽になります。産地重視で土地の個性を楽しみたいならAOPを選ぶと分かりやすいです。品種や新しいスタイルを試したいならIGPやVdFが適しています。パーティーや用途に応じて、スパークリングや酒精強化などタイプ別に選ぶと失敗が少ないでしょう。価格は価格帯で判断し、ラベルの情報(品種、ヴィンテージ、生産者)を参考にしてください。

参考となる用語の補足

  • テロワール:土地・気候・人的要素の総体を指します
  • シュール・リー:澱と接触させたまま熟成する方法で旨みが増す
  • ヴィンテージ:収穫年を指します

まとめ

  • AOPは産地と製法を法的に保護する表示でテロワール重視の選択に向く
  • IGPは地域色を保ちつつ醸造の柔軟性があり多様なスタイルが楽しめる
  • VdFは表示の自由度が高く、品種やブレンド重視のワインを選びたいときに便利

この記事ではAOP・IGP・VdFの基本的な違いとラベルの読み方を初心者向けにまとめました。出典が必要な史実や統計を使う場合は、UCデービスや各種考古学報告、1976年の大会記録など、信頼できる一次情報を確認してください。

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