
2025.04.02
2024年、シャンパーニュ市場に激震 – 売上9.2%減の背景と今後の展望
2024年、シャンパーニュの世界販売は前年比9.2%減と大きく落ち込み、2002年以来最低水準に。フランス国内では7.2%減(1億1820万本)、輸出市場では**10.8%減(1億5320万本)**と、全体に厳しい状況が続きました。
2024年、シャンパーニュ市場に激震 – 売上9.2%減の背景と今後の展望
2024年、シャンパーニュの世界販売は前年比9.2%減と大きく落ち込み、2002年以来最低水準に。フランス国内では7.2%減(1億1820万本)、輸出市場では10.8%減(1億5320万本)と、全体に厳しい状況が続きました。
この数字は、1985年以来の最低水準という歴史的なもの。2002年の「ドットコム・バブル崩壊+9.11同時多発テロ」時以来の深刻な落ち込みです。
🔹 不調の背景:政治・経済の不安が直撃
Champagneの業界団体である**シャンパーニュ・ヴィニュロン協会(SGV)**のマキシム・トゥバール会長はこう語ります:
特に2024年のフランス国内は、マクロン政権が4人の首相を交代し、議会は機能不全状態に陥るなど、政治的混乱が続きました。加えて、
■ 中国をはじめとするラグジュアリー市場の需要鈍化
■ CAC 40(フランス株価指数)は前年比3%下落
■ ムーディーズによる信用格下げ
と、経済的にも暗雲が立ち込めていました。
🔹 世界的なワイン消費も27年ぶりの低水準に
国際ブドウ・ワイン機構(OIV)の発表によれば、2024年は世界的なワイン消費量が過去27年で最低となりました。
その理由として挙げられるのは:
- インフレによる可処分所得の減少
- 健康志向による飲酒控え
つまり、シャンパーニュだけでなく、ワイン全体が“厳冬期”に入ったと言える状況です。
🔹 それでも「シャンパーニュは強い」と信じる声も
暗い話題ばかりではありません。メゾン・ド・シャンパーニュ協会(UMC)会長のダヴィッド・シャティヨン氏は前向きな姿勢を見せています。
■ サステナビリティへの投資
■ 新興市場(アジア、アフリカ)への販路拡大
■ 次世代消費者の取り込み
といった、長期的な成長戦略が模索されています。
🔹 今後の見通しと提案
2025年以降、シャンパーニュ業界が生き残るためには:
✅ 1. “祝杯だけのシャンパーニュ”からの脱却
日常消費や食中酒としての「カジュアル・シャンパーニュ」の提案
✅ 2. オーガニック/ブラン・ド・ノワール/単一畑などの差別化
若年層や意識の高い消費者層に刺さるストーリーテリングが鍵
✅ 3. 体験型マーケティングの強化
テイスティングイベントやワイナリー訪問体験のバーチャル化
🍾 まとめ:シャンパーニュに「第二の目覚め」は訪れるか?
確かに2024年の数字は暗いものでしたが、それでもシャンパーニュは歴史とブランド力を持つ特別な存在です。
この困難な時代にこそ、新しい飲み方、新しい価値の伝え方が求められています。そしてそれは、私たち消費者にとっても、改めて「なぜシャンパーニュを飲むのか」を問い直す機会になるのかもしれません。
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