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白ワインのテイスティング方法|3ステップ

白ワインのテイスティング方法|3ステップ

白ワインのテイスティングを視覚→嗅覚→味覚の3ステップで解説。白ブドウ品種ごとの選び方、適温、保存法やよくあるトラブル対処まで具体的に紹介します。

テイスティングの3ステップと実践法

視覚:色と粘性からスタイルを読む

やり方:グラスを白い紙の上に置き、自然光の下で観察します。液色が淡ければライトボディ、金色や濃い黄色は樽熟成や熟成感を示します。グラスを軽く回してできる脚(涙)を見ると、アルコールや残糖のヒントになります。具体例:シャブリのシャルドネは淡い麦わら色、樽熟成のシャルドネは黄味が強くなります。視覚で大まかなスタイルがわかれば、次の香りの探索がしやすくなります。

嗅覚:一度目は広く、二度目は深く

やり方:グラスを軽く振って1回目に鼻を近づけ、広い印象(柑橘、花、ハーブなど)を取ります。2回目は少し遠ざけ、深く吸い込んで香りの層(一次香、二次香、三次香)を探します。具体例:マールボロのソーヴィニヨン・ブランはグレープフルーツや青草の香り、モーゼルのリースリングは白い花やライムのような高い酸のニュアンスが特徴です。香りの表現に迷ったら『果実系/花系/スパイス系/発酵系』で分けてメモを取ると整理しやすいです。

味覚:温度と一口目・中盤・余韻をチェック

やり方:適温で一口含み、口の前方で酸味を、中央で果実味とボディ、喉越しで余韻を確認します。冷たすぎると酸味が強調され、温かすぎるとアルコール感が目立ちます。実践アドバイス:口に含んだら軽く空気を巻き込むと風味が開くことがあります(やりすぎない)。評価項目は酸味・果実味・ボディ・余韻・バランスです。

スタイル/温度代表的な白ブドウ品種購入目安
ライトボディ/6〜8°Cソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリ/ピノ・グリージョ1,000円台〜2,000円台
ミディアムボディ/8〜10°Cリースリング、アルバリーニョ、ミュスカデ1,500円〜3,000円前後(デイリー〜プレミアムの境)
フルボディ/10〜13°Cシャルドネ、ヴェルメンティーノ、樽熟成の甲州2,000円台〜5,000円(プレミアム含む)

温度の出典:サービング温度は日本ソムリエ協会のサービス温度の目安を参照しています(出典: 日本ソムリエ協会)。開栓後の保存は冷蔵で3〜5日程度が目安です(出典: 日本ソムリエ協会)。

白ワインの選び方と購入のコツ

初心者におすすめの白ブドウ品種と理由

  • シャルドネ:果実味とボディがあり、樽熟成タイプなら香ばしさが楽しめます。産地はシャブリやカリフォルニア、オーストラリアなど。
  • ソーヴィニヨン・ブラン:柑橘・青草の爽やかさが分かりやすく、マールボロ(ニュージーランド)やロワールのサヴニエール系が典型。
  • リースリング:酸味がしっかりしており、辛口〜やや甘口まで幅があるため好みが探しやすい。ドイツ・モーゼル系やアルザスが代表。
  • ピノ・グリ/ピノ・グリージョ:軽やかで乾杯用にも適する。イタリアのピノ・グリージョは日常使い向き。
  • 甲州(日本の白ブドウ品種):フレッシュで和食と相性が良く、品質の幅が広い。シュール・リーや樽熟成などスタイル違いも楽しめます。

ラベルの見方とどこで買うか

最低限見るべきは品種名、産地、ヴィンテージです。品種名があれば味の目安になります。産地が国名のみの場合はネゴシアンやブレンドの可能性があるため、専門店でスタッフに相談すると具体的なスタイルがわかります。スーパーは1,000円台〜2,000円台のコスパ商品が揃いますが、特定の産地やヴィンテージを探すならワイン専門店やオンラインショップを利用しましょう。購入目安はエントリー〜デイリー帯(1,500円以下〜3,000円前後)が試しやすいです。

白ワインの楽しみ方と保存法

ペアリングの考え方

フレームワークは『味覚の同調・補完・橋渡し』を使います。例: - 同調:樽熟成シャルドネとグリル魚は香ばしさが同調します。 - 補完:酸味の強いソーヴィニヨン・ブランは、脂の多い魚料理の重さを酸味が補完します。 - 橋渡し:果実味のあるリースリングはスパイシーなアジア料理と果実ソースの橋渡しになります。

保存と開栓後の扱い

未開栓は直射日光を避け、冷暗所で横に寝かせず立てて保管します。開栓後はコルクやスクリューキャップでしっかり閉め、冷蔵庫で保管してください。目安として冷蔵で3〜5日で飲み切るのが良いです(出典: 日本ソムリエ協会)。バキュームポンプやガス保存器を使えば香りの劣化を遅らせられます。飲むときは飲用温度に戻すため、開栓後はグラスに注ぐ直前に軽く温度調整すると香りが立ちます。

よくあるトラブルと具体的対処法

酸味が強すぎる・冷やしすぎた場合

症状:冷たすぎると酸味が前に出てバランスが悪く感じます。対処法:室温に数分置くか、グラスに注いで手のひらで軽く温めると酸味の印象が和らぎます。ライトボディなら6〜8°C、ミディアムは8〜10°Cを基本に調整してください(出典: 日本ソムリエ協会)。

ワインが平坦に感じられるとき

症状:香りが閉じている、酸・果実が感じられない。対処法:グラスを軽く回して香りを開かせる、少量の空気を含ませる、一度別のグラスに移して香りを比較する。果実味が乏しい場合は別の料理で味覚の同調・補完を試すと印象が変わることがあります。

澱(おり)が気になる場合の対応

澱は白ワインでも稀に見られます。対処法:澱が気になる場合は静かにデキャンタ(デキャンタ)に移すか、注ぐ際にゆっくりと最後の一杯を残すと良いです。澱は必ずしも劣化のサインではなく、自然派や熟成ワインで生じることがあります。

まとめ

  • 視覚→嗅覚→味覚の順で評価すると見落としが減る。まず色と粘性、次に香りを2回、最後に温度とバランスを確認する。
  • 初心者は白ブドウ品種(シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、ピノ・グリ/ピノ・グリージョ、甲州)から試し、1,000円台〜2,000円台で好みを探すのが効率的。
  • 保存は冷蔵で開栓後3〜5日を目安に。ペアリングは味覚の同調・補完のフレームで考えると応用が利く。

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