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白ワインがコルク臭い|ブショネの見分け方

白ワインがコルク臭い|ブショネの見分け方

白ワインがコルク臭い場合、多くはブショネ(TCAによるコルク臭)です。香りの特徴と簡単な判別方法、購入時の対策、保存・提供温度まで具体的に解説します。

基礎知識:ブショネとは何か

ブショネとは、ワインに「湿った段ボール」「カビ」「地下室のような」臭いが付く現象を指します。原因は主にコルクに含まれるトリクロロアニソール(TCA)などの微量有機塩素化合物で、少量でも香りを覆ってしまいます。ブショネはワインの品質を危険にするものではありませんが、風味を大きく損なうため飲用に適しません。

白ブドウ品種別の影響と気付きやすさ

ブショネの感じ方はワインのタイプで変わります。ライトな白(例:ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリ/ピノ・グリージョ)はフレッシュな香りが失われやすく、変化が分かりやすいです。一方、樽熟成のシャルドネやシュール・リーの甲州は乳製品や樽香があるため、違和感に気付きにくい場合があります。飲む前に香りを確認する習慣が有効です。

症状の見分け方(具体的なチェック)

  • グラスに注いで最初に強く嗅ぐ:湿った段ボール、モルデン(カビ)臭、湿った犬の毛のような臭いがあるか確認
  • コルク自体を嗅ぐ:コルクの表面や断面が同じような臭いならブショネの可能性が高い
  • 色を確認:白ワインが濃く茶色がかっていれば酸化が疑われる(ブショネとは別)
  • 別のグラスに小さく注いで時間をおいて再確認:還元(硫化物)の場合は空気に触れると硫黄臭が飛ぶことがある
  • 同一ヴィンテージの別ボトルがあれば比較する:同じく臭ければロット問題、片方だけなら栓の問題
  • 舌での確認は少量にとどめる:不快であれば飲まないでください(ブショネは有害ではないが風味は損なわれる)
不具合主な特徴(白ワイン)簡単な見分け方・対処
ブショネ(コルク臭)湿った段ボール、カビ、木陰のような閉塞感コルクを嗅ぐ、別瓶と比較、交換を依頼
酸化ナッツ、カラメル、茶色がかった色、果実味が抜ける色を観察。明確に酸化していれば飲用を避け返品を
還元(硫化物)腐った卵、ゴム、火薬のような臭い空気に触れさせると改善することがある(ワイングラスの立て替えや軽いデキャンタ)

選び方・購入時の対策(コルク臭を避ける具体策)

購入時や選ぶ際に採れる具体的な対策は次の通りです。まず天栓(スクリューキャップ)や合成コルクのボトルを選ぶと、天然コルク由来のブショネリスクを下げられます。特にニュージーランド・マールボロやオーストラリア、チリの生産者はスクリューキャップ採用が多く、手頃な価格帯(1,500〜3,000円)でも良質なものが見つかります。

  • 店頭で在庫回転が良い棚を選ぶ(回転が速いと保管環境の影響が少ない)
  • 可能なら店員に開封サンプルで香りを確認させてもらう(酒販店や専門店でお願いする)
  • ワインの栓情報を確認:天然コルク・合成コルク・スクリューキャップの表記をチェック
  • 同じラベルで複数本買う場合は同一ロットの偏りを避けるため別の箱から出してもらう

楽しみ方・保存(温度・保存法の具体)

白ワインのサービス温度はタイプで変えましょう。ライトボディは6〜8°C、ミディアムボディは8〜10°C、樽熟成などフルボディは10〜12°Cが目安です(出典: 日本ソムリエ協会)。保存の目安は冷暗所で10〜15°Cに保つとよいとされています(出典: 日本ソムリエ協会)。保存時はコルク栓の天然コルクは横置きで湿らせ、頻繁に温度変動させないことが重要です。

すぐに開けて飲みたい場合、香りの確認は温度を少し上げて12〜14°Cにすると異常が分かりやすくなります。逆に冷やし過ぎるとブショネや還元臭が判別しにくくなるため注意してください。

トラブル時の対処(交換・相談・レストランでの対応)

  • まず栓(コルク)を保存する:返品時の証拠になります
  • 購入店に連絡して交換または返金を依頼する:専門店では同ロット交換に応じることが多い
  • レストランで発生した場合はソムリエやサービスに一口示して説明する:換えのボトル提示や別銘柄の提供が一般的
  • 生産者直送や通販の場合は写真と開栓日時、瓶の肩ラベルやバッチ番号を用意して問い合わせる
  • 同じ銘柄の別ボトルを開けて比較する:ロット問題か単一栓の問題か判別できる

ブショネのワインは健康に害があるわけではありませんが、風味が損なわれているため飲用に適さないと判断したら飲まずに交換を求めましょう。販売店や輸入業者は品質クレームに対応する体制を持つ場合が多いです。

よくある疑問に簡潔に答える

  • ブショネは家庭で直せますか? → ほとんどの場合は直りません。コルク臭は香り成分自体が奪われているため、空気に触れさせても改善しないことが多いです。
  • スクリューキャップなら安心ですか? → 天然コルク由来のブショネリスクは大幅に低下しますが、完全に無関係ではありません。保存状態による劣化など他要因もあります。
  • 合成コルクやスクリューキャップの味はどう違いますか? → 合成コルクやスクリューキャップはコルク臭リスクが低く、ライト〜ミディアムクラスの白ブドウ品種を中心に安定した品質のものが多いです。

まとめ

  • ブショネの見分け方:湿った段ボールやカビのような臭い、コルクを嗅いで確認。色や還元臭と区別すること。
  • 購入・選び方:スクリューキャップや合成コルクを選ぶ、在庫回転が良い店で買う、専門店で香り確認を依頼する。価格帯は1,500〜3,000円の選択肢でも良品がある。
  • 保存と対処:サービス温度はライト系6〜8°C、ミディアム系8〜10°C、フル系10〜12°C(出典: 日本ソムリエ協会)。臭いが強ければ栓を保管して店や輸入業者へ交換を申し出る。

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