🥂シャンパーニュ、バブル崩壊⁉ 出荷量

📉数字で見るシャンパーニュの苦境 2024年出荷：2億7140万本（前年より2760万本減）

　・2023年：2億9900万本（2022年比▲8.2%）

　・フランス国内：1億1820万本（▲7.2%）

　・輸出：1億5320万本（▲10.8%）

これは21世紀で4番目に低い出荷量。

しかも過去の減少年（2000年、2001年、2020年）は特別な出来事があった年。

※2000年：ミレニアム記念の在庫余剰、2001年：9.11が起きた年、2020年：コロナパンデミック

今回の減少は“構造的”で“価格要因”が強いと見られています。

💸価格が高くなりすぎた？

英国での調査によれば…

ノンヴィンテージの価格（2021→2025）：

ポル・ロジェ：＋18%

モエ・エ・シャンドン：＋26%

ルイ・ロデレール：＋31%

今や40ユーロ／40ポンドが“普通”の価格となり、 「特別な日以外はシャンパーニュを選ばない」消費者が増えています。

今後もっと高くなるかも…？

🔍背景にある“コスト高”

　・ブドウ価格：1kgあたり7ユーロ超（＝1本に約1300円分）

　・その他：人件費・エネルギー・コルク・金利など全て上昇⤴️

　・熟成期間が長いため、高金利下では負担も大

これは利益目的ではなく、生産現場の“やむを得ない値上げ”だったのです。

🍾代替スパークリングが人気急上昇

　・クレマン（Cremant）：2024年は1億1450万本、前年比＋5.9%

　・プロセッコ（Prosecco DOC）：2024年は6億6000万本と過去最高

つまり、消費者は“乾杯はしたい”けれど“価格にはシビア”。シャンパーニュから、より手頃な泡へと移行しています。

💰それでも収益は伸びている？

出荷量は減った一方で、高価格帯キュヴェの販売が好調で、2023年は過去最高の売上60億ユーロ超えを記録。

シャンパーニュ業界は2025年後半に「回復の兆し」を期待しており、高級志向 vs カジュアル泡の“二極化”が今後も進むと予想されます。

📝まとめ：シャンパーニュにとって今は“過渡期”かも

✔️ 価格上昇で離れたライトユーザー

✔️ 代替泡（クレマン／プロセッコ）に流れる動き

✔️ 一方で高級キュヴェ市場は堅調

🎯 これからのシャンパーニュは「誰のために、どんなシーンで飲まれるか」という問いへの答えが、成功のカギを握るでしょう。

“乾杯の代名詞”としての地位は揺らがないが、その在り方は変わる。

そんな転機に、私たちは立ち会っているのかもしれません🍾✨