🍷北朝鮮、ワイン大国に？──中国からの大量輸入に世界が注目

📦 数字で見る“北のワイン事情”

2024年の中国からの輸入量：23万3,245リットル（約71万ドル相当）

中国産ボトルワイン輸入国ランキング：量で2位（1位は香港）、金額で4位（香港・フランス・マカオに次ぐ）

2023年は45万9,996リットル・215万ドルと前年比大幅増（量217%、金額169.87%↑）

ちなみに、ボトル換算にすると

📦 ボトル換算（750ml/本）

✅ 2024年

総輸入量：233,245リットル

233,245 ÷ 0.75 = 約310,993本分

✅ 2023年

総輸入量：459,996リットル

459,996 ÷ 0.75 = 約613,328本分

つまり、北朝鮮は2023年に約61万本、2024年に約31万本のワインを中国から輸入した計算になります。

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🕵️ 背景にある“贅沢と制裁のジレンマ”

国際社会が北朝鮮に課している贅沢品輸出禁止措置（米・日・韓・EUなど）に対して、中国は独自の制限を行っていないのが現状。

そのため、中国は北朝鮮への数少ない合法的供給ルートとなっています。

🍷ワインは明らかに“一般市民向けではなく、エリート層や政府高官向け”と見られています。

🥂 北朝鮮ワイン愛の歴史

金正恩の父・金正日氏はボルドー・グランクリュ愛好家として知られ、特にペトリュスやシャトー・マルゴーを好んだとか。

元料理人・藤本健二氏によると、金正恩は「クリスタル」好きで、食事ごとに2本開けていたという驚愕エピソードも。

「クリスタル」がお好きとは、飲みなれていらっしゃる。

🔍 ワインサーチャー調べ（2015年）では…

北朝鮮からも定期的にワイン検索あり

中級価格帯（約20ドル）〜ペトリュス、ビオンディ・サンティ、コニャック、ウイスキーまで幅広く検索

検索者はおそらく「政権中枢や側近」と推測

🌏 ワインは中国産？それとも“経由地”？

現在、中国から北朝鮮に輸出されたワインが純粋な中国産なのか、外国産ワインの“再輸出”なのかは不明。

広東省酒類工業協会は以前から「多くの外国産ワインが中国経由で北朝鮮へ流れている」と指摘しています。

📝 編集後記：制裁下でも止まらない“贅沢な1杯”

世界有数の貧困国家とされる北朝鮮で、これだけのワインが消費されているという事実は、

ワインが「権力の象徴」であることを再認識させるエピソードでもあります。

政治的、経済的に閉ざされた国でも、ワインは確実にエリート層のステータスアイテムとして存在感を示しているようです。

果たして、そのグラスの中に注がれているのは、本当に中国産ワインなのか、それとも…？

🍷 ワインは国境を越えて、時に政治の鏡にもなる。

今後の動向にも、注目です。